実在と虚構の境が付かなくなるー
これが認知症状です。
「敵」の主人公は貧しくとも社会的地位の有った身。
残り時間(アディショナルタイム)を計算し凛とした暮らしを
旨としながらも、生きている限りは湧き上がる様々な欲。
妄想とも言っていいそれらを抑え込む力も衰えいつか
そちらが優勢になり実在と虚構が混濁する日が来る。
それを映画の中では「Xデー」と呼び怖れる。
昨年末旅立った親父も最晩年には耳にしたくない程の痴態を
晒し、息子・その嫁としては嘆くしかありませんでした。
ただそれもこの「敵」を鑑賞しましたら許容出来る気がします。
親父はあんな世界の住人になってたんだーと。
生きていれば「老い」は必ずやって来ます。
何度も訪れていて慣れているはずの伏見〇リオン座。
劇場正面のパーキングは一番高額で、毎度もう一回映画鑑賞出来る
くらいになります故、今回は少し離れたパーキングを探しました。
四時間まで最大1200円というパーキングを2ブロック離れた処に
見つけましてそこからほんの五分足らず歩いたんですが、
角を西に曲がるのを勘違いして東へ向かっちゃいました。
匪石(アレ?景色が違う、街並みが違う・・・)
尿意もあって焦るしまるで異次元世界に居るよな感覚にー
匪石(オレ、今徘徊してる・・・)
匪石の祖母は徘徊中に撥ねられて亡くなりました。
大した時間でありませんでしたが迷い子の心細さを体験。