昨日(24年11月10日)、阿見町に所在する陸上自衛隊武器学校・土浦駐屯地開設72周年記念行事が開催され出席しました。武器学校が所在する場所は、旧軍の霞ヶ浦航空隊水上班のあった所で、予科練生が祖国防衛のために訓練に励んだ場所です。私は、武器学校後援会員になっており毎年ご招待をいただきます。
陸上自衛隊武器学校は、後方支援部隊などの指揮官、幕僚を養成する兵站・運用教育、陸上自衛隊の各種装備品の整備員を養成する整備 及び専門技術の教育や不発弾処理などの教育を実施しています。
式典には施設学校音楽隊が参加しました。音楽隊は茨城県内唯一の音楽隊で、県内自衛隊駐屯地の各行事に参加しています。毎年5月に実施される予科練戦没者慰霊祭にも演奏をしています。
自衛隊員の所作を眺めていると、身体の隅々、指先まで精神の行き届いており儀式が成立しています。儀式には美しい所作が求められているのは、自衛隊だけではなく行政が主催するさまざまな行事も同じだと思います。
式典で、星指吉見(陸将補)武器学校長兼ねて土歌駐屯地司令は、概略以下のような内容の挨拶を行いました。
「我が国を取り巻く安全保障環境は厳しい状況にある。また、災害の常態化により、自衛隊の求められている役割は重要性を増している。武器学校・土浦駐屯地の果たすべき役割も多様化し・目まぐるしく時代の変化に対応できるよう、地域の皆様とともに発展を遂げていく。」
ちなみに、武器学校・土浦駐屯地には、警備隊区の6自治体(龍ケ崎市、牛久市、稲敷市、美浦村、阿見町、河内町)と協力会及び後援会で支援を受ける土浦市と利根町があります。武器学校のイチョウの葉も色付き始めました。
式典には、朝早くから行列ができるほど町内外の多くの住民の皆さんも参加し、会場には多くの出店もあり楽しんでいました。また、武器学校の任務に関わる各種の装備アトラクションや戦車の体験搭乗もあり、武器学校への理解も大いに進んだのではないかと思います。
国の安全保障は、軍事のみで成し遂げられるものではなく、市民同士の交流や外交が決定的に重要です。ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルとパレスチナの紛争、など世界を見渡すと紛争が絶えません。軍事組織を有しない外交は無力なのか、有効なのか、あらためて考える機会となっています。