Re 知識注入型、で教え込まない理由⑤ | 総合国語塾の徒然話

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前回の話の続き

誰だって真剣に取り組めば緊張感が生じます。そして、緊張感は真剣さをさらに持続させます。ところで、どのような状況のときにあなたは緊張感を持って問題を解いてきたでしょうか?

おそらくほとんどの方は入試のときと答えるはず。その次くらいに定期テストがあがるでしょうか。授業中に出された演習問題を解くときよりも、これらのときは間違いなく頭を真剣に使って取り組んでいたはずです。

というわけで、教室でも入試同等の緊張感を持たせて子どもたちに問題に取り組まることを目標に定めました。しかしそのためには彼らが学校で受けている授業とは別のことをしなければなりません。似た授業を展開してはある程度「慣れ」が生じ、緊張感が緩むからです。というわけで長年行ってきた「黒板を前にして子どもたちに教えていくスタイル」を封印し、新たな指導法に移行することにしました。

 

いろいろと試行錯誤しましたが、現在はだいぶ完成されてきました。以下にそのやり方を記します。

①宿題を出さない

私は宿題を出しません。教室で鍛えることをお互いに確認し、その場の空気感を張り詰めさせるためです。何より、私自身が緊張感を持つことができます。成績が上がらなかった場合に「宿題をやっていないのでしょうね」とか、「家で真剣に取り組んでいないからでしょう」と逃げることができないのです。

(続く)