【目標への進捗状況④(読書・教材作成 2/16~29) | 総合国語塾の徒然話

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2020年目標

①1年で最低120冊は「国語・日本語関係の書籍」を読む。
②小学生用の国語教材を作成する。合計200ページの問題集になるよう仕上げる。
③まわりの人間に優しくなれるようにする。

 

2月の回顧。うまくいかなかった分今月で取り戻し中。苦しいけれど自分と戦っている感覚が楽しくもあります。

 

①『日本近代史を学ぶための文語文入門』(古田島洋介・吉川弘文館)

仕事柄、文語文の研究に時間を充てることが多いので、基礎から漢文訓読体を復習したいと思って購入。歴史的史料を独力で理解したい人向けの、専門的な内容です。明治期の漢文訓読体は、中国語ベースの漢文とは違って理解しやすく、日本人好みのリズムで書かれているため、好きな人には中毒性があります。その時代の詳細な文法解説という、私にとってはたまらない書ですが、まぁ間違いなく売れないでしょう。内容が濃く重いので、理解するのに時間がかかりました。今月の読書量が少ない要因です。

 

②『文豪たちの悪口本』(彩図社文芸部)

作家(明治~昭和)同士の喧嘩、愚痴、罵り合いをまとめた本。文豪はだいたい(現在の価値観では)人としてはクズです。その上プライドが高いので人と揉めます。すぐ悪口を言います。でも文才があるものだから、罵詈雑言がとても面白いのです。ゴロツキは拳で顔を殴るが、文豪はペンで心を抉る。太宰治の嫉妬深さ、女々しさがピカイチかな。川端康成をはじめ、全方向に絡む絡む。特に志賀直哉への非難は秀逸で、約8000字にわたる罵詈雑言のオンパレード。よく言葉が尽きないものだと感服しました。そんな太宰は「何だ、おめえは。青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって」と、中原中也に絡まれていますが。悪口なのに読後感が爽やか。剥き出しの感性で生きている彼らに生身の人間を感じます。愛おしいです。

 

③『林修の仕事言論』(林修・青春出版社)

国語とはあまり関係ない内容ですが、著者が、今や日本一の有名現代文講師なので紹介します。林修さんの仕事哲学が、リズムよく書き綴られていた本。本文の要点は「正しい場所で、正しい方向で、十分な量をなされた努力は報われる」。疑問を抱いた方はぜひ本書を読んでください。わかりやすすぎるくらいの具体例をもって説明してくれます。彼の文章は、自分を冷静に客観視できていて参考になります。浮かれず、程良く抑制を効かせ、楽しませる。バランスがいいんですよね。

なるほど、と感じたテーマは

・「圧倒的戦力を身に付ければ相手は絡んでこない」→自分を敵対視する相手に対しては、2倍以上の実力をつけよう。すると相手は諦めて(怖れて)中傷もしなくなる。つまり、近づいてこない。かな。実はこの気持ちを常に持って生き抜いています。どんな戦いも、結局は終わりなき自分磨き。がんばります。

 

・2/29までの実際と目標

日本語関係本(18/20冊)

教材作成(17/24ページ)→遅れている!

 

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