暴落後のバブル加速 | 相場残日録(元相場師天の日記)

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プロの相場師「天」の引退後のブログ、残日録として記していきます。

80年f代日本のバブル 米国株のITバブル 

そして今進行中の米国株中銀緩和バブル

その三つに共通することがあります。

それは、バブルの途中で

大きなイベントによる急落局面を経験していることです

 

まず、80年代日本のバブル

良く知られた 1987年10月のブラックマンデイです

米国株ほどではなかったもののかなり調整しました

そしてこれを受けて 日銀が緩和的政策を打ったのが

バブルを加速したと言われています

 

ITバブル

これは1998年8月の ロシア危機そしてそれに続く

当時世界最大のヘッジファンドであったLTCMの破綻です。

この時は、利上げ局面にあったFRBのグリーンスパン議長は

慌てふためいて緊急利下げを敢行しました。

その結果、バブルは加速

 

最後が 今の米国中央銀行緩和バブル

これは コロナウイルスですね

2020年3月のコロナ暴落は凄かったですね

1920年代の大恐慌の暴落と比較されましたが

その後の展開は全く違っていました・・・

当時私は これは大恐慌パターンに間違いない

これで米国株バブルはついに崩壊と考えたのですが

見事に外れました

ご参考

 

 

今日は、上記の三つのバブルを比較してみました

 

まず コロナ暴落 ブラックマンデイ ロシアショック以前の

年率換算上昇率の比較

今の米国株バブル 14.4%

80年代日本のバブル 29.8%

ITバブル     24.9%

 

今の米国株バブルがコロナ禍まえまで

あまりバブルと認識されなかったのはこの上昇率の低さです

 

そして コロナ暴落 ブラックマンデイ ロシアショック後の

年率換算上昇率は

今の米国株バブル 45.5%

80年代日本のバブル 32.8%

ITバブル  30.9%

 

80年代日本のバブルも ITバブルも

暴落イベントの後は上昇率が加速していますが

今の米国株バブルのコロナ暴落後の上昇率の加速具合は

驚くべき数字です

暴落前までの上昇率が大したことなかったので

一層 際立ちますね

 

何が言いたいかと言うと

みんながあまりバブルと認識していなかった

米国株の長期に続く上昇局面が

コロナ暴落を機にまったくフェーズの違うステージに入ったということ

 

暴落後の上昇局面

今の米国株バブルも8月で18か月目です

暴落後バブルピークまでの月数は

80年代日本のバブルが25カ月

ITバブルが20カ月

タイミング的には そろそろとも言えますが・・・・

 

ただ一つ言えることは

弾けないバブルはない!

 

最後に ここでいつも記事にしている

バブル指数を参考までに

 

ITバブルの1.79を超え今の米国株バブル指数は2.26

まだ80年代日本のバブル2.98までは遠く及びませんが・・・・

 

ご参考

 

以上