記憶に残ってる学校の先生

 我が記憶に残る 校長三人衆❢❣❢❗



 とかく校長は煙たがられた

 目の前でこそ「校長先生‼」と最敬礼だが

 サボりも悪さもできない

 居ないとホッとする…ネ

 頑固親父で

 いつ爆弾が飛んでくるか〜

 

 陰では まあ結構言ってくれるね~ぇ

 な感じ…



 ソコで 私が見た校長先生像を

 お三人ばかり


 最初は 新任時の校長先生

 よく怒鳴り散らすし 皆が言うように

 最初はおっかなかった

 然し 

 昔の古参武士って感じ?!

 なかなか気の良いところもあった

 片脚に麻痺があるのか少し引きずっておられたが…

 それを陰では冷やかす 

 記念写真ではびっこ引きながら

 いち早く真ん中を陣取る…と実況中継

 その通りの光景に私は笑うに笑えなかった…

 宴会でのオハコは

 与作か津軽海峡・冬景色の二本❗

 太鼓持ちが迷?!司会で 

 「校長先生が歌いまする曲は…与作❣張り切ってどうぞ〜」

 私達は一同、舞台したから

 ““へいへいほー“へいへいほー“と

 調子合わせて

 纏ったおそろいの浴衣を左右に揺らしながら合いの手を…ネ

 一年交代で、

 「津軽海峡冬景色」の曲目替えたようデアル


 そんな校長先生のイメージは

 徐々に変わっていった

 「教壇に上がったら教師を演じる女優たれ❗」 

 私に演劇な道を開いてくださった方

 雨の日には声優になったつもりで童話の一つでも愉しく話して聞かせ、辛いときには共に泣いてやれるような教師を目指せ!と…

 

 更に意外と人なっこいのか

 吉田松陰の松下村塾の前で

 独りぶつくさ言ってると

 私のルーツなんです萩は~

 「世が世ならワラワは姫じゃ~」

 何時も知らぬ間にそばにいて

 合いの手みたいな返しをしていたネ

 時には

 「アンタは此処の塾には入れんのう…」

 白い扇子をバタバタと忙しく煽ぎながら

 わけわからない返しをされたりした


 遠足、修学旅行…何処にでもついてきた!

 宮島のもみじ🍁

 陽の光に映えた真っ赤に染まった天井~

 言葉を絶する光景に ため息混じりにいると

 「カレシと来たら、もっと楽しかろう!」って

 何時しか

 私のおじいちゃんって感じにね

 何故か

 まるで水木しげるの漫画に出てくる

  ねずみ男に変えられた校長が

 扇子揺らしながら

 真っ赤なモミジ天井を見上げる

 わたしの横に居たりして…

 


 だが!

 この校長先生との

 ホントに極め付きのエピソードが…

 未婚の

 中にはまだホヤホヤの   

 頭から湯気が立ち上っているような

 女性教師もいる

 総勢八、九名全員引き連れ

 「あんたらに貴重な社会勉強だ」と、

 儂が奢ってやるからと…

 田中角栄みたいに何時も扇子をくゆらせながら

 連れて行った先が

 何と ストリップ劇場❗

 派手な照明といかがわしい音響…


 なんであんなに激しく動揺するのかと…?

 わ~キャ~泣き出すものもいれば

 面白がるわけでもなく

 冷静に目を凝らす肝の座った女教師二名

 私は舞台より 彼女たちの意外な姿に

 興味をそそられたのだった…ネ

 この校長先生のお陰で??

 女の、この私が…

 生涯😊観ること、立ち入ることない

 場所での

 貴重な体験をさせてもらえたのであった❗



 二人目の校長先生は

 前回書いた記念写真の校長先生

 校長になりたてで

 大きく理想に燃えておられたものか?!

 早速 旧態依然とした慣例も

 ぶち破ろうとされたのか〜

 私もソレには…同感ではあるがネ

 正直言えば

 セメテ今年は避けて 来年からに~!!

 と自分事を引っ張り出す私


 従来の記念写真で写りたかった❗ンだよ

 親親戚に見せるために 

 大枚叩いて 服を新調したのだから…ネ

 でも私は何時もそんな運のめぐり合わせらしい?!

 まあ、…

 口数少なく 話はしっかりと受け止め

 課外研究で出張の折には

 よくごちそうしてくださった

 そんな先生でも 悪口はついて回った

 アレでよく校長になれたと…

 何でも教頭時代か?

 校舎に火事を出したことがあるとか…

 学校燃やしたんだぜ~

 口さがない平教師連中が…言っていた

 然し私から見ると

 不慮の事故に遭い

 不運困難ガカサナッタカモ…?!知れなくて

 ご苦労重ねられても統べてはね除け

 初志貫徹

 運と努力にも恵まれた方

 冷静で視野広い前向きな校長先生であった

 


 三人目は退職時の校長先生

 いつも苦虫潰したような陰気な印象

 よく見た光景は 窓際においてある

 たくさんのアロエ鉢に水をやって姿

 ある時は それらの一本をひきちぎり

 口にしていることもあった

 何事も マイナス思考の

 生真面目で古いタイプの上司像

 ごま塩頭でメガネの底がオッカナイ感じ?!

 何時もグジグジと考えるクセのためか

 胃腸を悪くされておられるようで

 噂聞きつけ 結婚は何時なのか

 私が何時辞めるのか 気を揉んでいた

 余り側には寄りたくないタイプ


 返事できないでいると

 校長室に呼び出され

 「いい妻はかわからんが 良き母にはなれる!」

 「アンタをシャンシャン馬に乗せ綱を引いてやりたいのう~」とまで…ネ

 かなりムリして お愛想を~

 ぶっちゃけもう

 後任を早く報告せんといかんからな!

 と本音を吐露した❗

 決して底意地悪い人ではなかったが

 ユーモアもなく上手く表現できない

 これまでの誰より

 最も律儀で融通の利かない

 小心な校長だった気がする

 後年

 シャンシャン馬に乗せる話を

 最初の小説に書いたから事から

 記念にお贈りしたいと電話入れたら

 「父は昨年亡くなりました」

 娘さんの声が耳の奥に微かにのこった


 一人目の

 新任の時の校長先生は、

 永年の教師生活の締めくくりの年にあたってか?

 半ボケなのか 未練なのか…?!

 何にでも首を突っ込んだ❗

 前を知らない私には

 子どものようにはしゃいだり

 仕上げの居場所を 校長先生自身

 懐かしみ

 惜しんでいたのかもしれなかった

 今から思うと 可愛い人であった

 良き時代の終わりを

 象徴するような人物像か…?!


 二番目の校長先生は

 無口で理想的な上司だった

 相当優秀な方なのか三十ちょっとで

 教頭になられその後紆余曲折あって

 五十代前半?!で校長になられた

 教頭先生よりお若かったか?!…

 その教頭先生は腰低く

 話しやすい方だったが

 実行力伴わなくて

 直接校長に直談判!

 即行動の校長先生だったから

 経験浅い私の苦情にも素早い対応

 随分とお世話になった…

 なられるまでに

 色々とご苦労もお有りになられたとは思うが

 一切言われず ヒトも選リ分けず

 ただ黙って 耳を傾けてくださり

 必要であれば 自ら車を出され

 わが生徒を病院まで運んでくださった

 威張らず 理性的なお人柄だった気が

 私にはしている


 三人目は

 私の最後の教師生活の締めくくりにあたった

 校長先生で どちらかというと旧いタイプ

 職責全うと お上第一な校長先生

 懸命にお仕事勤め上げることに精一杯


 一年中同じ服を着続けたという

 前回ブログにも上げた 

 クラス崩壊の心病んだ独身女性教師の所に

 毎晩お前はいつ辞めるのかと❗

 彼女いわく 脅しの電話が

 毎晩のように入っていたと…ネ 

 傍から聞いても 彼女にも問題あり

 利は余りなかった

 クラスの子どもたちを管理できず

 1日中 運動場で遊ばせていたというから


 独り身の寄る辺ない彼女

 病のためとはいえ

 仕事全うできない彼女の立場も

 それを強引に辞めさせられない校長の立場

 脅迫まがいの電話までしなければならなかった

 いずれも悲しい〜❗

 校長の所には父母からの

 ヤイ丿ヤイノのクレームが…

 もっと他の方法はなかったかと…

 私も辞める寸前で

 なにの手立ても出来なくて

 悔いている…

 専門家の介入はできなかったのか?

 統括仕切れない校長先生も

 おかわいそうと思った


 上に立つ人の器を問われる

 その学校の統括責任者デアル

 校長先生…

 三者三様で、

 懐かしく思いを馳せた次第

 

 

 

 

 

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