「シベリアの力」で戦略同盟を固める | ソ連風来坊のブログ

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台湾出身の一匹狼、旧ソ連陣営と東アジアを報道

酷寒で生存条件が厳しくて人口密度も極めて低いシベリア、従来、経済的な発展が遅れるイメージを与えるが、豊富な天然資源を保っている。その資源を有効的に利用すれば大きな効果をもたらすはず。 

 

昨日、「シベリアの力」(Сила Сибири)という天然ガスの輸送が行われ、ロシアと中国各界の注目を集めた。 

今まで初めてシベリアよりの天然ガス輸出である。ロシアはこれまでずっとヨーロッパへガスを輸出したが、中国への輸出は初めてだし、中国も初めてロシアよりガスを輸入するのである。 

 

「シベリアの力」は2012年より企画され、産地のイルクーツク州とヤクート(サハ)共和国よりガスを集め、アムール州や沿海州を通じて中国へ輸送するルートだ。昨日開通されたのはアムール州のブラゴヴェシェンスクより中国黒竜江省の黒河までの一部だった。 

 

線路の全長は2000キロを超え、パイプの直径は1.42m。これを建設するのに、自然環境の苛酷さが最大の壁であろう。一部の気温が零下50度まで下がるほか、泥沼、河川、森林を越すのにさまざまな技術を生かして克服しなければならない。

 

昨日の輸送と起用式、両国首脳はテレビを通じてあいさつしながらそれぞれ談話を発表した。今年は両国が外交関係を結んで70周年の節目であり、このガスの開通によって経済的な連携はもちろん、戦略同盟関係がもっと固まったと確信した。

西側の経済制裁を受けたロシアは中国へのガス輸出を通じて突破を果たした。来年の1月上旬、トルコまでのガス輸出も竣工する見込み。一方、中国が唱える「一帯一路」シルクロード経済連合に、ロシアが極めて重要な役割を担っている。両者今後の連携がますます緊密になるのだろう。

参照した資料はこちら: 

https://www.1tv.ru/news/2019-12-02/376707-vladimir_putin_i_si_tszinpin_ofitsialno_otkryli_gazoprovod_sila_sibiri 

https://www.vesti.ru/doc.html?id=3215893 

https://inipe.com/novosti/gazoprovod-sila-sibiri/ 

http://arsenalprm.ru/%D1%81%D0%B8%D0%BB%D0%B0-%D1%81%D0%B8%D0%B1%D0%B8%D1%80%D0%B8/ 

http://mirperemen.net/2018/09/sila-sibiri-bezalternativna-no-konkurenty-podrastayut/ 

 

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