プーチン大統領のダゲスタン共和国訪問 (1) | ソ連風来坊のブログ

ソ連風来坊のブログ

台湾出身の一匹狼、旧ソ連陣営と東アジアを報道

前回の記事でダゲスタン共和国の重要性を述べたが、案の定、数日前、プーチン大統領が自ら当地を訪問して民衆との交流を深めた。


最初に訪れたのは同共和国西南部の村ボトリフ(Ботлих)、当地の戦争記念碑で献花したプーチン大統領にとって、この村には忘れられない思い出がある。

話は20年前の夏に溯る:

1999年の八月、隣のチェチェン共和国より反政府武装(テロリスト)たちがやってきてここを襲いかかり、殺戮と略奪を繰り広げてきた。 


当時のプーチン大統領は自ら現場へ赴き、掃討作戦を指揮した。一方、地元民衆も民兵を組織してロシア政府軍と共に戦った。

一ヶ月後の同年九月中旬、激戦した末、ロシア軍はテロリストたちを撃退した

この掃討作戦で226名のロシア軍人、53名の内務省工作員、25名の民兵、108名の平民が犠牲になった。


20年後の今月上旬、記念碑の除幕式がここで行われた


プーチン大統領が着いた途端、当時の民兵たちに囲まれて話を分け合った。20年の月日が経ってみんな年を取ったが、相変わらず元気だった。


後の宴会でプーチン大統領が元民兵たちといろいろな話を交わした。代表的な談話は下記の通り:

”この戦いは我が故郷とダゲスタンを守っただけでなく、ロシアの主権と領土を守った

”この戦いによってテロリストはどんな連中か、人民は奴らとは敵対する立場であることを世間に証明した”

”この地域に2000ヶ所のモスクがある。今後もどんどん建てる。テロリストは殺戮と略奪のほかに何もできない

”ロシアは多宗教の国だが、実は、各宗教の基本的な価値観は一緒なんだ。その一致する価値観が民衆を種族と宗教の壁を乗り越えさせて団結させる。” 

”今後も多くの建設を企画している。幼稚園、学校、スポーツセンター、先端技術を持つ医療機関など、皆さんの暮らしを裕福するために頑張る。” 

数ヶ月前に行われた「大統領に質問」というテレビ生中継番組で、参戦した元民兵たちが老後の福祉について大統領に質問した。その後、プーチン大統領は民兵全員に退役軍人と取り扱い、正規軍より退役した老兵と同じ優遇を与えようと命令を下したほか、故郷への建設と援助を増やす方針を固めた。

今回、プーチン大統領の来訪に、元民兵たちが大喜び、みんな満足している謝意を伝えた。

(続く)


参考した資料はこちら:

https://www.1tv.ru/news/2019-09-12/372140-v_dagestanskom_botlihe_vladimir_putin_vstretilsya_s_opolchentsami_kotorye_ostanovili_vtorzhenie_terroristov 

https://tass.ru/politika/6878033

https://www.vesti.ru/doc.html?id=3188371

 

応援、宜しくお願いします:

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村