武士道と虫道 (2) | ソ連風来坊のブログ

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台湾出身の一匹狼、旧ソ連陣営と東アジアを報道

今回は、敵国同士への対処について、「武士」と「虫」の差を比べながら分析します。


英雄豪傑が輩出する戦国時代、多くの名勝負が後世に伝えられた。その中に最も有名なのはやはり「川中島合戦」、総帥だった両雄:「風林火山」の武田信玄と、「天と地と」の上杉謙信、二人の物語が人々に感動を与えて尊敬される。

幾度も熾烈な戦いを繰り返し、互いにダメージをもたらした宿敵同士とはいえ、正々堂々とぶつかり合い、インチキな手を一切使わぬのが両雄の取り柄、むしろ困った時に援助の手を差し伸べる


武田軍が塩に困ると知った「越後の龍」上杉謙信は「敵に塩を送る」という義挙で宿敵に支援し、これに応えて武田軍は川中島戦場に赴き、敵味方を分けずに戦没者たちを手厚く埋葬した。という美談を残して後世に称えられた。

後に武田信玄の死を知った上杉謙信は惜しむ気持ちで詩を作ってライバルを偲んだそうだ。宿敵同士でありながらもいたわりあって尊敬しあった当時の武士の生き方だった。


さて、今の虫たちの言動はどのようなものか?二年ほど前、北朝鮮がミサイル発射を繰り返した頃、官民の反応は「虫」の本領を上手く発揮し、卑怯卑劣を完璧に表現した。

まず、政府はヒステリーに走り、「北朝鮮脅威論」で焚き付けまくったほか、無暗に警報を鳴らして騒ぎ立てた。議員たちも経済制裁に大賛成し、北の民衆を餓死させなければと叫んだ。

これに同調したマスゴミ陣もひたすら追従し、真偽を問わずにとにかく北朝鮮のマイナスニュースさえであれば何で構わず宣伝に急いだ。

ネットユーザーの間にはナショナリスト屑どもがのさばり、向こうの元首を”ブタ”だとあだ名を付けたり向こうの歌を下品でワイセツな歌詞を入れ替えて替え歌にしたりなど、官民の「反朝ヒステリー」より、虫どもの下劣な根性を世間に丸ごと晒した


しかし、これで効果があるか?北は潰れたか?残念ながら北朝鮮はビリッとしなかった。長年間の経済制裁と封鎖に耐え切ってすでに免疫力が備えた。もっと詳しく見ると、北のメディアは日本への批判や恫喝をしたが、下品な侮辱や侮蔑が全然なかったし、極悪西側帝国主義に立ち向かい続けて妥協しなかった


というわけで、個人の感覚では、今の日本より、北朝鮮のほうがずっと侍らしいんだ。

(続く)

参考した資料はこちら: 

https://ameblo.jp/sorenfuraibo/entry-12276779273.html 

https://ameblo.jp/sorenfuraibo/entry-12356306012.html  

 

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