中央アジア諸国社会で女性への暴力と差別 (3) | ソ連風来坊のブログ

ソ連風来坊のブログ

台湾出身の一匹狼、旧ソ連陣営と東アジアを報道

六月下旬、タジキスタン首都ドゥシャンベ市長エモマリ(Рустам Эмомали)氏あてに、特別な手紙が届いた。女性市民たちの嘆願書であった。

詳しい内容は、長い間に多くのドゥシャンベ女性市民が男性たちの言語暴力に虐げられている:下品な単語でからかうとか、汚い言葉で相手の母親を辱めるとか、わいせつな挑発とか多様な嫌がらせ。しかも年齢や社会地位に限られず幅広く拡散する傾向が著しい。


我々は心配するのが自分や身内の安全だけでなく、全市のお婆さん、お母さん、お姉さん、お嬢さんたち、全ての女性同胞はこんな悪質な環境で男たちの言語暴力に耐えなければならない。長く続くと国のイメージも台無しになる。

尊敬たる市長さん、なんとかしてくださいーーー

同手紙が公表された二ヶ月後、ある悪名高い男性タクシー運転手が逮捕された。

調べによると、逮捕された男は27歳、素行不良で汚点だらけ:女性乗客たちに対しては暴言で侮辱するだけに止まらず、セクハラや痴漢まで何回も犯した。裁判では男に十日間の行政拘留を言い渡された。

タジキスタンで女性への差別はソ連崩壊直後の内戦にさかのぼる。男性たちの戦死によって数が激減し、男女の比例が不均衡で男の地位が高くなった一方、イスラム原理主義の浸透によって男尊女卑という古い考えがよみがえってきたようだ。

(続く)

参考した資料はこちら: 

http://www.news-asia.ru/view/tj/society/11450

応援、宜しくお願いします:

にほんブログ村 海外生活ブログ 中央アジア情報へ
にほんブログ村