タジキスタンの運命を繋ぐ古城:フジャンド(Худжанд)、その二:近代化の歩み(2009年)  | ソ連風来坊のブログ

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台湾出身の一匹狼、旧ソ連陣営と東アジアを報道

半日間のツアーを終え、次の目的地は山の丘にある立派な建物。タジキスタンの近代化といえば絶対欠かせないほど大事な場所。


施設の名はウルンホジャイェフ宮殿(Дворец им С. Урунходжаева)、創設者は地元出身のウルンホジャイェフさん。


当人は若い頃、サンクトペテブルグへ留学した。自分の学んだ知識を生かしてこの宮殿を建てたわけ。宮殿とはいえ、当建物は故郷の建設と国の発展のために大きく役に立ったので重宝される。




中には百間も超える部屋があり、地元の特色を使って綺麗に飾られた。ウルンホジャイェフさんご本人も生前ここで働いた。当時は市役所か公民館みたいな役割を果たしただろう。




ウルンホジャイェフ氏の事務室と生前の用品





記念像と墓は宮殿の側にある





天井のデザインが多彩で各部屋それぞれ違う





展示する内容が豊富で、地方史、ソビエト革命、農業の発展と技術革新、大祖国戦争(第二次世界大戦)、地元の民俗文化など見所がいっぱい、まるで郷土博物館。


解説の方から大事なエピソードを聞いた:ソ連崩壊後直ちに内戦に陥ったタジキスタン、当時の情勢が厳しいなか、現大統領のラフモン氏がここの大ホールで選出されたというわけでこの宮殿を「タジキスタンの運命」とも呼ばれる。


見学終了、館外で結婚写真を撮る新婚カップルを見た。フジャンド地方の聖域と見られるこの宮殿は人気の場所で相応しい。


次はバザールへ




ここのバザールも中央アジア屈指の大きさ、パンチシャンべ(Базар Панчшанбе)という、活気溢れる 







隣りのモスクも有名な名勝旧跡 





夕食はチャイハナで



というわけで、フジャンドのツアーは終わった。ちょっと残念なのは、郊外には「タジキスタンの海」とも呼ばれるダムがあり、カイラクム(Kaйракум ГЭС)という。時間の余裕がなくて間に合わなかった。今度来たら是非訪ねたい!ネットで見つけた写真はこちら:











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http://v.youku.com/v_show/id_XNDA3NDA1Njgw.html





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