こんにちは!ライブストック部門獣医師の野坂です。

 

今回の記事は、

「今朝生まれたての子牛が起き上がれず、右後ろ足がグニャグニャであり得ない方向に曲がる。」

という診療依頼についてです。

 

タイトルにある通り、骨折です。

第3中足骨の遠位端寄りの部分が綺麗に真っ二つに折れていました。

(骨折の様子を動画・画像で記録してありますが、なかなかグロテスクなため、ここに載せるのはやめておきます...)

 

ちなみに第3中足骨は、踵から足の指の間の骨です。(下の写真の白矢印参照)

 

四肢のこの部分は、子牛は特に体重の割に細く折れやすいため、分娩時事故で一番骨折しやすい部分となります。

分娩時に誤って親牛が踏んでしまったり、立ったままの分娩による落下の衝撃、難産時の牽引により人為的に骨折してしまう場合もあります。

 

今回の子牛は、親牛が自力で分娩していたため、原因は不明ですが…

レントゲンを撮ってはいないため、正確な診断は出来ませんが、触った感じ真横にぽっきり折れているため、複雑骨折のように難しい整復は必要なさそうです。

出来るだけ真っ直ぐくっつけて、ギプスで固めておくことにしました。

ギプスは、包帯に水で固まる素材が浸み込んでいるものがあるので、

一人が足を真っ直ぐに保定し、もう一人がぐるぐる巻いていきます。

あとは固まるまで数分、曲がらないようにジッと我慢しておけば完成です。

なかなか綺麗に固定できたかなという感でした。

あとは、骨がくっつくまで待つのみです。

 

この牛は、現在もギプス固定中ですが、幸い牛自体元気で他の病気もなくミルクも良く飲んでいるそうなので、上手くくっつくことを祈って経過観察中です。

 

 

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