ギザギザ言葉をふんわり言葉に

日常で、もっと言い方をかえてくれたらと思ったことはありませんか？

言われてチクッとくるギザギザ言葉をふんわり言葉にしている方との

やりとりを綴ってみました。

【デスクワークにまつわるもギザギザ】

【AさんとBさんのやりとり】

上司の前に突然Bさんが現れました。

そして、持っている資料を人差し指で叩きながらでこう言ったそうです。

「Aさんの作成したこの資料、わかりにくいんですよね！ここ間違ってるんじゃないですか？訂正しときました！」

Aさんは自分の名前が聞こえたので反応したそうです。Bさんは、即座に上司から離れて行き、AさんがBさんに詰め寄り、直接聞きましたが「何もありません」の一点張りで一言も答えてくれなったそうです。

ふだんから、BさんのAさんに対するライバル意識は高く、この場合は上司にチクって

Aさんを陥れようとしたと思われても仕方ない行動。後日、直接上司に聞いてみると、

特に問題はないとのことで、一安心したとか。

このような場合にかかわらず、本来、普通の関係であっても、人のミスを指摘する側にもされる側にも、間に重苦しい空気の流れを感じることもありますよね。

私がAさんのような立場にたった時、Bさんの言葉のように、言われてもいやな気持ちにならず、反対に感謝の気持ちにさえなった時のことを思い出しました。

先輩のCさんの言葉です。

その時の言葉がこうでした。

①　特に必要なければ、大勢の人のいる前で、作成者の名前を直接出さない、どうしても必要な時は、大声でなく、やや抑えめな声で。

　　　Cさんが上司に渡していたときの言葉

　　「この資料、私なりにわからないことがあったので、調べて

　　　気付いたところをチェックしておきました。確認お願いします。」

②　作成者に対するねぎらいの気持ちを添える

　　「昨日は遅くまでありがとう。昨日の資料でわからないことがあったので、

　　上司に渡す時に質問しました。答えが返ってきたら、そっちにもお伝えしま

　　すね♪」

　ギザギザになりがちな「ミス発見」という言葉。「気づいたこと」というふんわり言葉にかえることができると知ったことは目からうろこでした。

　さらに、ミスかもしれないところを質問してくれた上に、その返答を共有してくれようとする気持ちには、愛を感じました。

また、遅くまで資料を作ってくれてありがとうと、言葉にしてみんなの前で褒めてくれたところも、あったかみを感じました。

同じ言い方でもBさんとは、大違いだなぁと思いました。

やっぱり、重きを置くべきところは、誰かの上に立つためだとか、上司によく思われようとする気持ちではなく、どれだけ人にお疲れ様ですと思えるかという気持ちの多さだと思いました。

Cさんは、昔の職場でみんなの前でボロカスに言われた経験の持ち主だったと知ったときは、立場の弱い人の気持ちを考えられる人なのだなぁと、しみじみ思いました。

【他にもあるある　ふんわり言葉】

①世代を問わす使えるふんわり言葉　

「席をどうぞ」と言って、「私、まだまだ年寄りではないので！」

ときつくあたられたことはないですか？

そんな時によい言葉→「おつかれではないですか？よかったらどうぞ。」

　　　　　　　　　　「お荷物たいへんそうですね。よかったらどうぞ。」

声をかけられて悪く取られる方は、声がけする人が自分よりも年上、同年代、年下にかかわらず、自分が相手に老けて見られてる？！っていうことにカチンとなるのでは？と思いました。こちらを使った時は、年齢関係なく、YESでもNOでも、比較的に会話は明るく進みました。

以前、歯科医院の窓口の方が、雑談の会話の中で、下記のようなギザギザワードで接していました。相手の方が「どうも年寄りですみませんな！」と言っていました。別の日にいた受付の方が、同じような年齢層の方と、別の話題でしたが、ふんわりずむで雑談されていたところに遭遇。そのさらっとした応対が素敵でした✨

ギザギザ「そちら様のようなお年寄りの方にも人気の商品ですね。」

ふんわり：「そちら様のようなマダム世代の方にも大人気ですよね。」

②やむを得ぬ理由で休む人へのふんわり言葉の例　

ギザギザ「○○さんがいなくても大丈夫だから、気にせず休んで！」

ふんわり「○○さんがしっかり治療に専念できるようにがんばるね！お大事に！」

責任感が人一倍強い○○さんが、体調を崩してしばらく休むことに。声をかけている二人の様子をみていて、言葉への心の込め方って大切だと思いました。

ちょっとした思いやりから、うまれてくるふんわり言葉。どうせ使うなら、ひとつでも多く、ふんわり言葉をつかえる人になりたいって思いました。