思い込みマジック♪♪

大勢の前で話すってことが苦手。

でも、まぁ、一対一なら、スムーズに話せる・・・・・・。

だけど、三人になると、もう一人が、話にあぶれてしまわないかと気になりすぎて、ひたすら相槌を打つ人になって、結局は、自分一人だけが話にあぶれてしまい、寂しい思いをすることがありました。

大勢の中で話すことになると、自分ばっかり話して、誰かがしんどい思いをしていないかが気になり出して、うまく話が盛り上がったとしても、終わった後、これでよかったのだろうか・・・というような思いにかられ、どっと疲れてしまったりしていました。

今でも何人かの中で話すことは苦手です。自分が話の中に入り切れずに辛い思いをした分、同じような思いをしている人がいないかということや、自分ばかり楽しんでいないかということが気になる思いは、どこかにあります。

先輩が教えてくれた魔法のような言葉♪♪

こんな私ですから、口の達者な人からは、コミュニケーションが取れない奴だと叩かれることが何度もありました。そして、私はコミュニケーションのとれない奴だと、自ら思い込む傾向にありました。

ですが、その頃よく通っていたサークルの先輩からいただいたスタイルで、長い間抱えていた、肩こりのような心の痛みが、すぅ～っと消えていったのです。

先輩によると、私はコミュニケーションがとれない人間ではないのだと。

それはなぜか？

それは、あなたは人の話を、興味があるなしに関わらず、最後まできちんと聞ける人だから。

そして、あなたはとてもおしゃべりが上手だからなのだと。

無口な私がおしゃべり上手？！って？？

無口と言われてもいいほど、ほぼほぼ、笑いながら相槌を打つのが精いっぱいの

私のどこがおしゃべりが上手いというのだろう？！

意味不明でした。単なる同情？？それだったら、無口って言われるより悲しいかも。

と、思っていたら・・・

「あのね、いつもあなたの用意してくれる原稿、とってもたくさんの枚数を

揃えてくれているでしょ。それを実際に口にしてみたら、すごいおしゃべり

上手な人だって思えてくるの。・・・そう。紙の上では、ものすごくたくさん

おしゃべりできる人なのよ。」

なんだか、目から鱗でした。

口にしなくてもいいのだと。紙の上でだって、お話することはできるのだと。

「でも、人と意見を言い合わないといけない時は、雰囲気に押されて、何も言えなくなることもありますよ。」

「それは、あなたが討論が苦手なだけじゃない。」

「？？」

最初は言っている意味がわからなかったのですが、先輩の考え方によると、コミュニケーションには、２種類あって、一つは「討論」もう一つは「対話」だということ。

討論は、自分の意見を言って、自分を変えないスタイル。対話は、人の意見を聞いて、お互いが影響を受けあうスタイル・・・だということ。私は、討論が苦手なだけなのだと。

討論と対話。どちらができる、できないのかということではなく、強いて言えばどちらのタイプにあてはまるか。そう思うと楽になれるのだな。そう思いました。

そう言う考え方もまた、目から鱗でした。

思い込みマジックから広がっていった視野

サークル以外の場での、口の回る人たちからの、コミュニケーションの取れない奴という言葉を鵜吞みにして、そういう奴だと悪い方に思い込もうとしていた私。

サークルの先輩のこの考えで、そう思い込まずにすみました。そして、先輩の言ってくれた言葉の通り「紙の上ではおしゃべりだから大丈夫だ私！」と、思い込むように心がけるようにしました。

今でも、大勢の前で話すことは苦手です。数十人の前で話す時には、一対一ならなんとか話せるという気持ちを応用して、一対何十人と考えるのではなくて、一対ひとかたまりと考えるようにしました。このおかげで、友人の結婚式のスピーチをやりきることができました。先輩の言われたことをうのみにし、原稿を片手にすれば、おしゃべりできるって思い込むと、思った以上にスムーズに乗り切れました。

三人で話す時は、キャッチボールの要領で、ある程度話したら、話していない相手に、言葉を振るように心がけました。疲れることもあるけど、一人だけ誰かがあぶれてないかという不安は解消されました。そして、会話に入ることに関しては、極力無理をしないことにしました。まずは、うなづき会話だけの私から、「面白そう。」や「わかる、わかる。」など、ひとこと会話から始めればいいか・・・それでOK！そんな私から始めていこうと思いました。

会社に入ってからの意見交換会・・・討論の場では、その日程までに、その為の自分専用の原稿を念入りに作り、人の意見に反発するのが討論ではないと言い聞かせ、自分の分からないことを質問する場なのだと、考え方を置き換えるようにしました。

そうすると、不思議と自分でも意見が言えるようになり、思いっきり突っ込んできた人に対しては、自分なりにまとめた原稿から、なぜかという理由を探し読みすることにしました。それでも突っ込んできた場合は、「勉強になります。」と、ありがとうの気持ちに味方についてもらうようにしました。

サークルの先輩のあの考え方を教えてもらわなければ、私はどっぷりと、あの頃の口の回る人たちから言われるがままの人間になっていたと思います。

相変わらず、大勢の中での会話は苦手な私ですが、あの先輩方のような人が何人もいるような雰囲気の中なら、ものすごく楽に話せるのかもしれないです。

紙の上でおしゃべりになれるから大丈夫だ私♪

これからも、そういう風に思い込みながら、自分を責めすぎず、ストライクゾーンゆったり甘めの考え方を味方にしながら、どうにかすごしていけたらいいなぁって思います。