生きてるって、時間がつながっていることだった！

全然関係ないように思えて、実はあの時があったから今があったってことが

あります。

全然つながっていないように思えて、実はつながっていたってことがあります。

生きるって、時間と時間がつながってできていることなんだなぁって、

改めて思います。

ふと、聞いた人のお話を思い出して、ぽぽっと、ひらめいたこの頃なのでした。

知人の職場のOさんは、現在セキュリティー関係の職についているといいます。

前職は、大手百貨店勤務だったそうです。

「なんだ全然関係ないじゃん！どうしてここなのよ！」

当初、Oさんの職場の人によく言われたそうです。

Oさんによると、現在の職場は、想像以上に店舗や業者の方々とのコミュニケーションが必要だったり、駐車場の空きの判断や、お客様第一に安心していただくサービスを提供するという点が、前職のスキルを活かせそうだと、面接時に感じたという理由からなのでした。就活時、前職の募集が近辺になかったことがきっかけで、こちらに辿りついたそうなのですが、年齢層も色々で、長く勤務されている方も多く、思うほか、職場の人たちの雰囲気が自身にとって馴染みやすく、結果的にはよかったそうです。

Sさんは、農業科卒で、牛を育てる仕事をしていたのですが、結婚をしたい人ができた時、たまたまその職場では、二世代同居家族を単独で養うには、お給料面でどうしても苦しいという状況になって、求人広告でピンときた、全く違う分野の製造業につくことになったということです。もともと自然が好きで、農業関係の仕事についていたSさん。慣れない製造業の仕事は、肉体的にもきついものだったそうです。ですが、農業で培ってきた体力が活かされたのか、リタイヤしていく人の多い中、生き残り、人をまとめる立ち位置にまでなったのでした。その後、休日農業の道を選び、仕事と農業の両立に成功したのでした。

ここで意外だったことは、全然関係のない製造業でしたが、またまたそこで培った技術で、手作りのつる植物の棚や、スイカの温室をつくれるようになったり、耕運機等、機械の修理にも強くなったということでした。いつのまにかスキルが数段アップされていたということに、私も驚かされました。

　※

そんなお話を耳にしたことを思い出していくうち、私はどうなんだろうって思いました。

幼稚園の時、担任の先生に憧れて幼稚園の先生になるって決めて、高校の途中まで思っていたけど、月謝の都合でピアノが習えず、独学してみたけどうまくいかず、他の志願者のピアノのうまさに驚いてひいてしまったなぁ・・・。

で、読み書きが好きで、子供のために本を読めたらいいなぁって、図書室勤務を希望して進学させてもらったけど、就職先がなくて、急いで飛び込んだ職場が、思っていた事務と違ったり、過酷な勤務体制に耐え切れず、入院して退職することになっちゃったなぁ・・・。入院先で医療福祉の関係の職場の人の働きぶりにひかれて、必死に就活して、どうにか採用してもらって、その分野で長い間お世話になったなぁ。

でも、どうしても文系のお仕事がしたくて、思い切って応募した職場に偶然にも採用され、今に至るなぁ・・・。採用された理由は、面接官に、今までが専門用語を扱う事務だったということで、何にも関係ない分野に見えるけど、よく似た仕事って思ってもらえたことだったなぁ・・・。

ちょっと驚いたのは、過酷すぎる職場から次の職場に渡った瞬間、前よりも休みがきっちりとれると感じたことから、文芸を始める余裕が増えて、関連の方々との交流ができ、子供のための本の出版に参加することができたこと。また現在、時々だけど、病床についている方々から、作品の感想をいただいて、目がウルウルしそうになる経験をさせてもらえたこと。

自分自身と落ち着いて向き合ってみると、チョ～でこぼこな今までを歩んできた私だけど、OさんやSさんのように、つながっていないようでつながっている人生が、少なからずや私にもあったっていうこと。正直なところ、不景気で今の職場の経営状況も悪く、その先のことが不安になることもあるけど、その先に今が活かされるように、少しでもスキルアップできるように、好きなことがもっと好きになれるように、コツコツと生きていきたいと思いました。

・・・そうだったなぁ。

生きているって、時間と時間がつながっていることだったなぁ。

これまで、色んな人に助けられてきたなぁ・・・。

改めて、改めて、心から、ありがとうの数珠つなぎ