思い出すうれしかったやさしいきもち

人にやさしくってよくいわれているのを耳にするけど、やさしさって人生最大のテーマだって思ってしまうのです。

「人にやさしくしなさい！」って、一人の人に対して、みせしめみたいにみんなの前で、標語のように言う人がいるけど、私の経験上、そんな人はかなりの確率でやさしい人ではありませんでした。　

やさしさって、しんどい経験と相手の立場になる気持ちが必須のような気がします。

以前、職場でかなり落ち込んだ時、人から「こんな時こそ前を向かなきゃ！顔をあげなきゃ！」って、肩を叩かれたことがありましたが、あの言葉は相当きつかった・・・。

同じ時期、ふだん怖い感じの人が「大変だね・・・」から始まって、私と同じような失敗があって、

こんなに悲しかったっていう内容をさらりと言われた時、心の荷が少し軽くなった記憶があります。なにひとつ、頑張れアピールはないのに、エールを贈られている気持ちにもなりました。

結局、「前をみなきゃ！」って言った人は、上司の前で「私こんなにやさしいアピール」「この人こんなにダメ人間アピール」をしている人だとわかって、また、上司がいない時は、裏でバカにしていたことが判明。でもその時、やさしさに嘘っぽさを感じ取っていたから、そんなにショックじゃありませんでした。

「大変だね・・・」の人は、その後、誰かがいない時に「元気？」ってお菓子をそっとくれたり、いいことをしたと感じてくれた時は、みんなの前で思いきり「soraさんが、知らない間にこんなことしてくれたよ！」っていう「この人いいことしてくれてるアピール」をしてくれました。胸が熱くなりました。その人には、過去にそうしてもらった経験があったそうです。そこからきているのか、どこかゆとりのある笑顔には、安心感もうまれました。あたりまえのようだけど、人から言われたら嬉しい事や、嫌なことの実践に基づく奥深いやさしさ。こういうのを生身のやさしさっていうのかなって、思いました。

「前をみなきゃ！」の人の考えは、人を見分けて付き合うこと。付き合って自分が向上できる人を見極めて付き合い、その人にやさしい言葉をかけること。そうでない人は都合の悪い時に利用するって正体も、それを機にわかりました。人の辛さをネタにして、一目をひきつけたり、笑ったり、上に立とうとする人って、何が面白くてそうなるのかな？？理解不能～！

ある日、その人がダメと刻印した人が、ダメってさげすんでいた人をはるかに上回る評価を上司から得ることが起こりました。その時の信じられない焦りよう・・・次には、遠回しに、「この人より私の方が上でしょアピール」で、みんなの同意を求める始末・・・。勿論私は同意せず、ダメと刻印した人に対して、私がやさしくしてもらった人のように「○○さん、こんないいこともしてくれてたよアピール」で、プチ反発攻撃しました。私にやさしくしてくれていた人も、同じ反撃をしました。ダメ刻印を押された人の肩の力が抜けたような表情をみると、役に立てたような気がして、なんだか嬉しくなりました。

やさしさって、人生最大のテーマのような気がします。よい答えを伝えられるようにするためには、人生経験を積んで、人の立場にたてる気持ちになれる癖をつける意識を持つことなのかな。いい事書いているマニュアルもあるけど、人ってそれぞれだから、そのままじゃなくて、それを基にした自分の伝え方を考えることも大切かなって思いました。

この前、仕事で大失敗をした人が、申し送りの時、自分みたいな思いをしないようにと、ことこまかくその事実を申し送ってくれました。その人のこまやかな申し送りがなかったら、私も同じ失敗をしていたかもしれません。感謝の気持ちでいっぱいになりました。

やさしさって、どこかの言葉引用だけじゃ、当たり前だけど伝わらない。気持ちを込めることが、奥の深いやさしさにつながるのかなって、改めて思ったこの頃です。

もしも、私がしてもらったやさしさの体験で、誰かが安心できそうだと感じた方がいたら、ぜひ、困っているその方へ、やさしさのリンクをお願いします・・・・・・。誰でも、心細いのや、寂しいのはしんどいもんねぇ・・・・・・。

いろんな人にいただいたやさしさを大切にしたいです。お見本にもしたいです。

生まれてから今まで、やさしくしてくれたみなさん。こころからありがとう・・・。