先月より飛鳥メディカル社の半導体レーザーを導入しました
(飛鳥メディカルHPよりスクリーンショット)
「レーザーってなんぞや?」ということですが、
半導体レーザーは汎用性が非常に高く、
鎮痛効果
炎症抑制
創傷治癒の促進
レーザーメスとしての役割:切開・止血・蒸散・シーリング
歯周病・緑内障の治療
腫瘍に対する治療:凝固法・温熱療法・新規治療
など、用途は非常に多岐に渡ります。
(空の木で多く使用していく用途を赤太字で示しました)
少しずつレーザーについてはご紹介していこうと思いますが、今日は『腫瘍(がん)』、とりわけ様々な理由から『手術ができない』といわれる腫瘍に対するレーザー治療についてお話しします。
全身麻酔をかけられない:持病、高齢などの理由
根治治療ができないがん:大きすぎる、すでに転移している
腫瘍の自潰によるQOL(生活の質)の低下
こういった症例に対する、新しい治療オプションになろうかと思います。
中でも緩和ケアとしての役割は大きく、「がん」をレーザーで焼いたりレーザーを照射したりすることで、「がん」を縮小させたり、「がん」による不快感・疼痛を軽減させるなど、生活の質をアップさせる狙いがあります
また大学病院と共同で治験にも参加しておりますので、従来の治療が適応でない症例でもがん治療を行える可能性があります
「腫瘍がグジュグジュしているのだけでもなんとかしたい」
「辛いのを和らげてあげたい」
「治療法があるならやってあげたい」
こんなお気持ちのご家族の方は、ぜひ一度ご相談ください
鼻腔内腺癌のわんちゃんにレーザーを照射している様子。
※眼を保護するために黒い布をかぶせています
※鎮静や麻酔は一切使用していません
腫瘍の状態、個体そのものの状態や性格、通院の頻度等によってはレーザー治療が適応とならない場合もあります。
また診察した上で、ほかの適した治療方法を提示させていただく場合もございます。
まずは一度ご予約の上、診察を受けていただくことをおすすめいたします