コンテンポラリー・ダンスの好きな友達に薦められた。
「これは絶対に観た方がいいよ」
4人の女性が踊る。
ため息までがパフォーマンスの一部。
結構早くから並んだので、かぶりつきのど真ん中。
彼女たちの汗も飛んできそう。
パフォーミング中に茶目っ気たっぷりにささやきながら笑う声も聞こえる。
女性でなければ生み出せない表情。しぐさ。
こぶしを握っても、いかめしい顔をしても、その肉体から女らしさが失せることはない。
女性性をこんなにしなやかに、洗練された形で表現してくれたパフォーマンスを初めて見た気がする。
観ている途中で熱いものがこみあげそうになった。
それは心だけじゃなくて、私の身体全体が彼女たちのダンスに共鳴しているような感じだった。
したたかさも、弱さも、すべてすべて含めて、自分は女なんだな・・と改めて思う。
そして、
女に生まれてよかったな・・・。
そんなことを思いながら帰路についた。
ローザス