わかってるけど・・・

わかってるから

優し過ぎて

たまらなく辛くなる時がある

それは私のわがままだけど・・・


それに気づいてる貴方は

そんな時も隣で

静かに微笑んでいてくれる









雨粒の中 街翳が回る
微睡む君の睫毛を朝が
綺麗に縁取る

柔な生き方 笑ってた俺が
優しい鼓動 時計代わりに
こうして生きてる

シーツの波間へと俺たち漂う小舟
裸のまま カップに
珈琲注いだ

魂を抱いてくれ
都会で色褪せた
胸の汚点その爪で
そっとこすり落として

魂を抱いてくれ
自分だけを愛して
生きてきたわがままな俺の
背中を抱いて


原色の夏 砂まみれのキス
暑さが消えて透明な秋
愛だけ残った

打ちのめされたとき 隣にいるだけでいい
痛みをわけあえたら
それでいいから

魂を抱いてくれ
むき出しの両手で
かっこなどつけてない
真実のこの俺を

魂を抱いてくれ
心を読んでくれ
話せない大切な言葉
瞳を覗いて
静かにこのまま