そらねこカフェ・店主ゆぎえみ・そらねこ会ブログ

そらねこ会は、『今ある命を大切に、不幸な命は増やさない』をコンセプトに活動している猫ボランティアチームです。


日々の思いを書いてます。


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秋のある日、犬猫合同の譲渡会が行政と一緒に行われた。最近は新聞やテレビでも取り上げていただく機会が多くなり、譲渡条件や、譲渡した後のチェックも厳しいことが浸透しつつあるためか、希望者側の心構えも高い。

譲渡条件の主なものは、

①終生飼育。


②飼えなくなった時の請負人がいること


③先に飼ってる動物がいる場合の飼育環境等のチェック(近隣に迷惑をかけていないこと、また動物を飼える環境下にあること)先に飼ってる動物の不妊去勢手術がなされていること。

④その動物の習性を理解したうえで、家族として迎えられること。(ケージに閉じ込めっぱなしにしない)


⑤お届けは譲渡希望者のご自宅まで、担当が行かせていただくことを了承してもらえるか、などがあり、一見うるさいチェックではあるが、現在、日本の愛護団体のほとんどが当たり前に実行している項目である。




お届けに伺った時に初めてわかることのひとつに、ケージに猫を入れっぱなしにしたままにしている人がいる。


近隣への猫の問題が絶えない昨今、苦情トラブルへの行政指導の基本は、とにかく餌をやらないことと、餌をやったら自分の猫として室内で飼育すること、この2点である。


この傾向は益々強くなっているが、棄てられて外で育った猫や、外で生まれ育った猫の中飼いの難しさは、関わった者でないとわからないのかもしれない。

そのあたりも含めてのことかもしれないが、完全ケージ飼いをしている家に出くわすと悲しくなる。何かが違う。理解がちがう。

家人がいる時も出さない。毛が散る、机に乗るとの理由ではあったが、何のために飼っているのだろうか?鑑賞用なのだろうかとも思ってしまう。疑問だ。それなら飼わないで欲しい。



それに関して今、まさに直面しているお宅がある。


譲渡会に来てくださり、2匹目が欲しいと、ご家族みんなで一匹の子猫を選んでくれた。

ここまでは何の問題もなく、良いご縁だと喜んだ。しかし子猫を連れてご自宅に伺ったら、先に飼われている猫は、トイレと寝床だけがはいった狭いケージの中に静かに横たわっていた。身動きできるスペースはない。しかし子猫の時から一度も出したことがないとのことだったから、遊ぶという感情も、動くという欲求も捨てているように感じた。猫の習性としてとても重要なのは上下運動である。また何より、犬も猫も感情が非常に豊かで頭も良く、人と一緒に生活する生き物だと私は思っている。小さなケージの中にトイレと寝床があるだけの状態にして飼っているその方に、かわいいから2匹目が欲しいと言われても、渡せるわけがない。理由を説明し、改善をお願いしても、それぞれの人の持つ価値観のラインは本当に難しい。意見が一致しないままに、毎日くる催促のメールを断りつづけているのがなかなか苦しい。閉じ込められっぱなしの子も気になるから、関係を断ち切る勇気もない。

私たちが関わる動物たちは、ほとんどが一度人間に飼われていて、棄てられた経験のある子たちだ。風邪をこじらせている。傷をおっている。怯えている。それでも助けて欲しいと人の前に姿を見せてくれた、縁あったものたちばかりだ。だからこそ、これからは幸せになって欲しい。しかし、この幸せと思う価値観も違うのかもしれないが。



このうるさいチェックを、本当に責任を持って飼いたい人は当たり前のこととして受け止めていただける時代になりつつあることがありがたいが、実際に行動してみると上記のようなトラブルが沢山ある。また、基本的に、まったく理解していただけない方も多い。「たかだか犬や猫にうるさいことを言うな」と罵倒される。「不要なものや適合しないものは殺していいじゃないか。それが何故悪いのか、豚や牛の肉を食べるだろう」と言われ、「害獣は殺すことが許されているだろう」とたたみかけられる。「お前たちのような団体が快適な生活を邪魔するんだ」と大声で怒鳴られたこともある。そんな時はどんなに言葉を尽くしても伝わらない。伝える術がない。感情論だけではこじれるだけだ。ただ、人として人間としてどうなんだろうかという疑問は残る。手術して、もう増えることもなく、その繋がらない一代だけの命も許されないのだろうか?その思いの明確な位置付けと説明が、感情論以外で私にはできない。裏を返せば、私たちの考えや活動を罵倒する人たちの気持ちにまったく共感はできないが、言ってる意味を理解出来る部分もあるからだ。



「人はみな価値観がちがう。けれど最低ライン、人としてどうなんだろうか」という漠然とした思いに動かされているだけの私は、いつも困惑して黙るばかりだった。



今回の譲渡会では一時間という短い時間だったが、東京で愛護活動をなさりつつ、4軒の動物病院長である、飯塚修先生が講演をされた。テーマは、『本当の殺処分ゼロを目指して』というものだった。全国的に行政による殺処分を減らそうという動きは広がりつつある。しかし保健所での殺処分は数字上なくなっても、理由は引き取らないからとか、行政が積極的な介入をしないからということもある。結局、形通りの指導を受け、持ち帰られた動物は、飼い主の手によって誰に知られることなく遺棄されるか、殺されている。私は行政に本当のゼロの意味を一番考えて欲しくて、話せる機会は逃さないようにしてきたつもりではあるけれど、やはりどんなに言葉を尽くしても、心が交わらないことばかりだった。しかし今回の飯塚先生のお話はわかりやすかったと思う。9割が理論的で、統計的な説明だった。手術して増やさなければ必ずのらねこは少なくなる。あとは飼う方の意識を高めるなど、数字で示した。そしてほんの一割だけ、いや、もう少し少ない割合で、飯塚生が声のトーンを高くしてこう言った。『地球の中で、人間は一番強いと私は思う。強いものが、弱く虐げられ
ているものを守ろうとしたり、殺さずして共生することを考えるのは当然のことだ。寒ければ寒くないか気にかけ、痛くないか、腹はへってないかと思えないことは恐ろしいことだ。ましてや日本は先進国と言われているのだから、もの言えぬものを守ることは当たり前で、人としての大切な基本だと思う。それは、好きだからとか、嫌いだとかは関係ない次元の話だ』
気持ちに光が射した気がした。少し背中を押された気がした。そして少し元気になれた気がした秋の日だった。





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私は20代の頃からずっと、物を書くことを仕事にしたいと思ってきました。


それがどんなに大変で、多くの人が夢みて、多くの人が諦めていくことであるかも知っているつもりです。



だけど私は書きたかった。


書きたいことが沢山あって、伝えてみたいことがいっぱいあって、書き出すと止まらなくなって、クタクタになるけれど、私にとって、楽しくて仕方ない作業でした。



幸い書くことには特別な道具もスペースもいらない。


どこでも何にでも書ける。


だから諦めなくたっていいじゃないかと自分に言い聞かせて、今日まできてしまいました。



けれど、時々日常に追われて、書くことを止めてしまうこともありました。


そんな時に限り、ご無沙汰だった方から仕事として依頼を頂いたり、出版社から小さな賞をもらったりして、また書き始めました。


根が単純で、自分大好きな私は、自分の書いた物も大好きです。


お恥ずかしながら、気持ちが寄り添い過ぎて泣けてくる。当たり前ですよね。自分の書いたものなんですから気持ちがわかるのは。

幸せなことに連載もさせていただいているのですが、『私の書く文章に締め切りがついている』『私の書く文章に目を通して下さる方がいる』その事実はこそばゆいような嬉しさと誇らしさで、気持ちが奮い立ちます。



今、私はそんなことを思い、感謝しながら軽井沢の結婚式場にいます。



10年くらい前に知りあった編集者、玲さんの結婚式に出席する為です。


私の書いたものを誉めてくれて、頑張れ、折れるな、さぼるな、楽するな、などと叱咤激励し続けてくれた玲さんが花嫁さんになる。感無量で夕べは眠れませんでした。



『そう言えば、知り合った頃、玲さんのことを書いた短い文章があったな』もう真夜中の2時だというのにパソコンを開き、探し始めました。

ありました!


かろうじて保管されていた文章を久しぶりに読んで更に思い出が蘇り、朝になってしまいました。


眠いけど晴れやかです。


冷たい雨が降っていますがそれは玲さんの行いの悪さからですから気になりません。


心から祝福を贈りたいと思います。




玲さんは、強くしなりのある内面にも増して、その外見は、しばしば見とれてしまう程でした。



田舎からばたばた出て来た私を、東京駅まで迎え出てくれる彼女がそう見えたのかもしれませんが、美人さんです。



それから彼女は耳が不自由でした。

しかし手話、筆談、読唇、あらゆる手段を使って会話をします。


知識が豊富な彼女とのそれは楽しく、彼女の並々ならぬ努力があるにしろ、声帯を使っていない事を感じさせません。


凛とした努力家、完璧な身のこなし。



ぐうたらな私はこの年下の編集者に頭があがりませんでした。





そんな玲さんが恋をしました。



彼女と知り合ってから、初めての大事件です。相手の男性は、仕事で編集部に出入りするフリーのカメラマン。まるで絵に描いたような状況でした。



彼もまた好意を持たない訳がなく、お節介なギャラリーの後押しもあって、アドレス交換がなされ、二人の愛は育まれていきました。



玲さんは本当に嬉しそうだった。


携帯の画像を照れくさそうに開きながら、「ほら、見る? 良い写真撮るよね」って。


仕事柄、あちこち飛び回る彼は、素敵な写真を送ってよこすのだそうです。


彼がファインダーを覗くその向こうには、玲さんへの思いがあるようで、一瞬を収めた作品の数々は部外者である私にも、ため息をつかせる程に愛しいものでした。




ある日、長崎のお土産だと、彼は玲さんにビードロを買って来ました。薄く、丹念な色合いのガラス細工。日の光にかざせば、きれいに光り、それだけでも美しい民芸品であるビードロは、更に切なく、華奢な音を出します。



彼女は私にそれを差し出しました。


「吹いてみてほしい」


私はそっと吹きました。


ガラスが膨らんでまた戻る。


繊細な音が響きました。



「ねえ、どんな音がするの?」「まの抜けた音だよ」と私。

「ねえ、どんな音?」と、めずらしく玲さんはくいつき、私ははっとしました。


その時、玲さんが泣いていたのです。



両手をだらんとさげたまま、声を漏らし、しゃくりあげて泣いていました。


まるで子供のようでした。


玲さんが泣いてるところを初めて見ました。


そして、私は彼女が泣き止むのをただじっと待っているしかありませんでした。







それから半年程して玲さんは、カメラマンの彼と残念ながらお別れしてしまいました。



理由はわかりません。

知りたい気持ちもありましたが、必要のない事だと思いました。


相変わらず、玲さんは前向きで、とっても強く、バリバリ仕事をしていたからです。



もう10年も経つんだ。


早いものです。


私はといえば、こちらも変わらず複数のアルバイトをしながら伝えたいことに出会い、伝えたいことを感じ、伝えたい事を書いています。私の伝えたいことは正しいのか間違っているのかわからないのですが、私という人間が見たこと、思ったことを書いています。



もうじき結婚式が始まります。ちゃんとおめでとうと言えるでしょうか?


嬉しすぎて泣いてしまいそうです。




それに冷たい雨の軽井沢。



ガタガタしそうなくらい、ものすごく寒いです。









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里親募集中です。

3ヶ月半の姉妹
ウイルス検査(-)
ワクチン2回済み

宜しくお願いします!


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猫のボランティアらしきことをはじめて14年が経過した。

命あるものだから当たり前のことだとわかってはいても、大変さに押しつぶされそうになる。


こと、この日本という国のシステムでは、動物愛護などという気持ちが育ちようになく、どこの現場に行っても、身勝手な人間の言動ばかり押し付けられ辟易するが、良いこともある。


それはなんといっても繋がり。
こんなことをしていなかったら絶対会えなかっただろうってくらい、魅力的な人との出会いは、嫌なことの9割が帳消しになるくらい嬉しい(残り1割は執念深く忘れないけど)。


実は、このところ、長年こんなことばっかりやってきた中で、スペシャルに不思議な出来事があった。


これは、ある時気付き始めて、『あれー何でだろ??何かの勘違いかな?』と思ったりしていたけれど、あまりに何度も起き、どう解釈すべきかと思いつつも、現実に、確定的に起こってることだと言える出来事だ。。本当に面白い。



初めてそれが起こったのは5年位前のことだ。



私のうちの庭に痩せたオス猫が来るようになり、私は餌をやり続けていた。


お腹に虫でもいるのか、時が経ってもなかなか太らないし、懐かない。


怯えた、鋭い目つきがかえって哀れで、去勢手術をする前に、なんとか体調を整えてやりたかった。


餌をやり続けて半年もすると、一日中、庭に居るようになった。ほぼ、どこにも行かない。縁台の隅でまるくなったり、木に登ったりしている。


相変わらず人には懐かないで、朝に夕に餌を置いても側には来ないが、私が家に入ると、貪るように食べていた。



そんなある日、その猫がネズミ捕りの粘着テープを引きずって帰って来た。



毛長の白黒だったから、尚更ひどい事になってて、ベタベタのぐちゃぐちゃの毛に、砂やらゴミやらいっぱいつけて、触れないのだからどうにもならず、もし触れたとしても毛を切る以外に方法はなかった。


飼い猫だって大変なネズミ捕りの粘着テープ。私にはなす術がなかった。


しかし、しかし、そのまま2~3日たったある日、朝ご飯の時、めずらしく毛長の白黒の姿を見ないと思ったその夕方、ベタベタだった毛は綺麗にトリミングされ、明らかにシャンプーをした装いで、毛長の白黒が帰って来たのだ。実はどこかの飼い猫だったなんてことは有り得ない。毎日毎日我が家に居たし、人に捕まり、ましてやトリミングさせるなんて絶対ない!何らかの方法で捕獲して鎮静剤か麻酔を使い、眠っている間にトリミングしてくれたとしか考えられない。この辺りの猫ボランティアも動物病院も網羅している私だけれどわからない。麻酔を使えるとしたらやっぱり獣医さんだから、個人的に、野良猫を気にかけてくださっていた医師の資格を持った誰かが居たのだと、その時はそう思うしかなく、有り難いと思いつつも、私はこの事を忘れていった。



けれどこれで終わりじゃなかった。


それから程なくして、少し離れた地域にいる私の友人から相談があった。外猫がネズミの粘着テープにかかってしまった為、取り除く方法を教えて欲しいというものだったのだが、この時も、こればかりはその部分をカットするしかないと伝えるしかなかった。


彼女の庭に居着いた猫は3匹。農機具小屋の中に寝床を作り、不妊化手術も済んでいた。


夜は小屋を閉めてしまうので出かけられないが、昼間は自由にしていた猫ら。そして、どこかに遊びに行ったある日、2匹が粘着のりで、ベタベタになって帰って来たとのことだった。比較的器用な友人ではあるけれど、素人の彼女が粘着部分をうまくカットすることも出来ずに、日数をかけて少しずつ切っていくしかないと思っていた矢先、彼女から連絡がはいった。『綺麗にトリミングされて帰って来たの。しかもシャンプーの良い匂いがする!』と。これには驚いたけれど、それでもまだ私は何かの偶然か、実は飼い猫だったとか・・・などと流していたのだけれど、その後、この出来事は何度も周りで起こるようになった。場所も状況もまちまち。毛玉が固まってしまって、ブラッシングでは取れない猫が綺麗になっていたり、口内炎の為の涎で、毛が固まってしまった猫がサラサラになってたり。


この不思議で不思議でたまらない出来事は、私たちのボランティアチームが関わる先で起きることが多いのだが、言い換えれば、自分たちが関わった先の出来事しかわからないわけで、他でもあるのかもしれない。しかし、不妊化手術の為に、専用の檻を使って捕獲するのにもかなり難儀するような猫らを、どうやって捕まえているというのだろうか?不思議だ。私だって、手術したり、餌をやるだけじゃなくて、できるなら綺麗にしてやりたいと思う状況に遭遇することは良くある。でも、思いはあっても術がない。猫のシャンプーやトリミングは基本非常に難しいし、ましてや野良猫なんて、鎮静剤の注射なしでは、絶対考えられない。そうじゃなければ、催眠術ぐらいのものだと本気で思う。



今年の初めに、とても人慣れしている三毛猫を保護した。何らかの理由で迷子になったと思われるこの三毛猫には、ごく最近の不妊手術跡があった。驚くほど小さな手術跡で、特徴的な糸の結び方がされていた。この手術方法ををされる獣医さんはあまり多くない。何人かの先生の顔が浮かび、猫の飼い主さんはすぐ見つかると思っていた。しかし、しつこいくらいに範囲を広げ、探偵さながらの調査にも関わらす、飼い主さんも、手術をした獣医さんも見つからなかった。この獣医さんに会えたなかったのは残念だった。一連の、シャンプートリミングの不思議にも、何か関係があるかも知れなかったから、尚更残念だ。

この迷い猫の三毛猫ちゃんは、私の友人の家に貰われていった。その家は、毛長の猫をすでに飼っているのだが、最近時々、シャンプーされて帰って来ると言っていた。不思議だけど本当の話。いつかこの事を解明したい。そして、そんな神業を持った方々と、正面から仲間になりたい。力を貸してほしい。もし何らかの事情で名乗れないのであれば、どうかこっそり教えて欲しい。私は誰にも明かさないから。

この活動を始めて来年は15年となる。頑張って一生懸命続けていくので、どうか15年の記念として、不思議な猫の美容師さんと会ってみたい。












(湯木恵美・大竹財団地球号の危機投稿記事一部抜粋)
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明けましておめでとうございます。




昨年は多頭飼い現場の猫たちの手術を、本当に沢山やりました。

きつかったです。

だけどお正月になって、次の春にはもう子猫が生まれないことにほっとしているとのメールなどをいただくと、良かったなって思います。

もう増えないので、今いる子たちを大切にしてほしいです。また、行くあてのない、新しい子が来てしまった場合もできら見捨てないであげてほしいです。
なかなか難しいけれど、手術さえすれば必ず数は落ち着きます。これは自分のためだけでなく、ご自身の地域の為にもなっていることだと思います。


そらねこ会はちいさなチームです。


自分の持てる力と時間をすべて使っても、私たちだけではどうにもならない。


ご縁のあった皆さまにお力を借りなければ、絶対に前には進めません。



どうかお力をお貸しください。よろしくお願いします。





『メールへのお返事』



明けましておめでとうございます。

手術の終わった猫たちがみな落ち着いているとのこと、良かったです。

すべての猫に関わる方が、不妊手術を考えてくれるようにならないと、私たちの苦悩は終わらないのだと思い、本当に辛いです。




猫たちは幸せと癒しをくれます。見えないけれど守ってもくれています。だから関わった人間は、できる限り返すことが大切だと私は思っています。


猫は狸やきつねや熊など、自然の生き物ではなくて、人間に寄り添わないと生きていけないものです。懐いてる、懐いていないは関係なく、猫は人が改良し、作った、人と寄り添い生きていく生き物です。



それを一人でも多くの方に理解してもらって、せっかく生まれた命を、野生の動物の餌にしたり、飢えや、寒さで病気にしたり、不本意に命を落とさせたり、そんなことは、可能なかぎり防ぎたいです。



それにはまず不妊化手術が大切です。どんどん生まれて、どんどん死んで行けば命に対する感覚も薄くなります。


私たちのこの活動は仕事ではありません。時間も行動もかかる経費も、一個人の持ち出しです。そして私たちは無料の便利屋ではありません。私たちは『願い』を持って活動しています。沢山の現場には必ず犠牲があり、本当に本当に辛いです。その犠牲をなくしていきたい。同じ時を生きる命、人に責任のある命が当たり前に共生できるようにしたいです。



関わった方にほんの少しでも力を貸してほしいです。見捨てないでほしいです。関わった方の口から口へ、手から手へ、草の根のようなわずかな前進しか、進歩はないです。



猫を、犬を、弱い立場のものを、しいては、人を思う者が仲間になり、同じ思いを持っていれば、きっと良い方向へ進むと信じています。


この思いをご理解くださるのであれば、どうか力をお貸しくださいませ。心に止めていただくだけで違います。



どうかこれからもよろしくお願いします。


そらねこ会
ゆぎえみ





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私が毎日とおるその道に、おばあさんの家がありました。


おばあさんは、縁側に腰をおろして、青い空に浮かんだ昼間の月を見ていました。

のんびりしたその姿の先には、いつでも季節の草花が咲いていました。



ある日、暗くなってからその道をとおりました。

おばあさんの庭をのぞいたら、やっぱり空を見ていました。

その日はきれいな満月でした。

「こんばんは」

はじめて声をかけました。

「こんばんは」

おばあさんは言いました。

そしてにっこり笑うと、私を手招きしています。

「お月見はふたりのほうがいいもんだ」

私はおばあさんの隣に腰をおろしました。

おばあさんは膝に、耳の垂れた黒いうさぎを抱いていました。


「うさぎがまだ、月に帰るのをいやだと言うんだ、困ったもんだ」

おばあさんは、ぽんっとうさぎの頭に手を置いてから、背中をゆっくりなでました。


おばさんの乾いた手は、とても優しく感じました。



仕事が休みの日、私はおばあさんの庭に行くようになりました。 


おばあさんと話をしたり、うさぎに葉っぱをあげたりすることが楽しかったのです。


おばあさんのうさぎは、くわの葉っぱが大好きでした。


おばあさんと私は、畑のすみに生えているくわの葉っぱをつみました。


紫のくわの実はつぶさないようにそっと取ります。

「つぶすと指も服にも紫の汁がとぶよ。なかなか落ちないから気をつけな」

そう言って、くわの実のジャムを作ってくれるのです。



くわの実のジャムは甘くてすっぱい味でした。

私は縁側に腰掛けて、くわの実のジャムを食べました。

おばあさんは一口だけ、あとは全部私が食べるのです。

「おいしいな、おいしいね」

うさぎはくわの葉を食べています。

おばあさんは、にこにこしながら、私とうさぎを見ていました。




おばあさんはずっと一人で暮らしているようでした。

「結婚はしなかったの?」私が聞くと少しの間だまって空を見ていました。


「夫と娘がいたんだよ。みんなに先立たれてしまってね、うさぎだけが残ったの。うさぎはまだまだここにいたい。月に帰るのが嫌だと言うんだよ」


「うさぎはここが好きなんだね」私が言うと、少し困った顔を作って、おばあさんは言いました。



「私があんまり泣くものだから、うさぎは帰り時をはずしてしまったようなんだ」

それでもうさぎは、おばあさんの膝であまえています。

ぴょんと跳ねて膝から落ちそうになって、おばあさんをあわてさせました。


「こらこらあぶない、はなれちゃだめだ」おばあさんは、うさぎを優しく抱いて庭をゆっくり歩いてから、また縁側に腰をおろしました。


「あの子らは、どこへ行ってしまったんだろね。月になったのか、星になったのか、花になったのか、草になったのか。どんな姿になってもね、私が見間違うはずはない。風になっても、季節になっても私にわからないわけがない。だけどもあの人も、あの子も見つからなかった」

そしてまた空を見上げるのです。




雲が月を隠した夜のことでした。


いつになくおばあさんは元気がなく見えました。

私はわざとはしゃいで、桑の実のジャムの作り方を聞きました。


桑の葉のハーブティーの作り方も教えてもらいました。


今日のおばあさんは笑わずに、時々空を見上げては月の出るのを待っていました。


「もうここにいないなら、私が会いにいくだけだ」


おばあさんがつぶやいたその時、雲が切れて月が顔を出しました。

大きく明るい満月でした。



月の明かりは青みを持って、庭一面を照らしました。

夜の風にひらひら揺れる小さい物が見えました。

「あれはミイだ。ミイは、娘が拾ってきた猫なんだよ。ひらひらしたものが大好きだった。ミイが死んでしまった時に、娘と一緒にお墓を作ってね、むぎなでしこの花を植えたんだよ。そうか、あの花は毎年咲いてくれていたんだね。気づかなくて悪かったね」

おばあさんは、私にうさぎを抱かせると庭に出て、むぎなでしこのそばにしゃがみました。

おばあさんの背中に見え隠れする白い花は、本当に子猫のようでした。

私に抱かれたうさぎは退屈そうで、けれどもおとなしくしていました。

黒い毛が光って夜でもはっきり見えました。

おばあさんは長いこと庭の花を見ていましたが、すくっと立ち上がると月を見ました。

月に照らされたおばあさんは、とても満足しているようで、とても綺麗に見えました。




おばあさんと会えたのは、その夜が最後になりました。

それからしばらくして、体調をくずし、おばあさんは静かに天国へと旅立ちました。

お葬式が終わり落ち着いたころ、私はおばあさんの庭をのぞいてみました。

おばあさんの座っていた縁側は閉まっていて誰もいません。そこはまるで違った庭のようでした。


急いでうさぎの小屋を覗くと、うさぎは小屋の中で丸まっていました。

私がそっと手を出すと鼻をひくひくさせました。



おばあさんの身内の方にお願いして、私はおばあさんのうさぎをもらえることになりました。

私はうさぎを抱いて、自分の家へ帰りました。

それからというもの、私はうさぎといつも一緒です。  

恋人とけんかした時は泣きながら、うさぎと一緒に月を見ました。

月の光に照らされて、うさぎはぴょんぴょんはねました。



結婚して子供が生まれました。

夫に良く似た娘です。

私の小さな娘は、泣き虫でした。

うさぎの小屋の前で泣いていました。

うさぎは少し退屈そうに私の娘をながめてから、ぴょんとはねて見せるのです。

娘は泣き止んで、ころころころころ笑いました。



娘は学校に行かない時期がありましたが、うさぎの水だけは毎日綺麗なものと変えてくれましたから、私はそれでいいと思いました。

私がうさぎのためにくわの葉をつみに行った時、娘が言いました。

「やわらかい、きれいな葉っぱをたくさんつもう。うさぎさんが、ずっとここにいてくれるようにね」

私はくわの実でジャムを作り娘に食べさせました。

夫は時々、うさぎの小屋を丈夫なものに作り変えてくれました。

私は夫にとても感謝して、くわの葉で作ったハーブティーをいれました。



娘は大人なり、結婚して家を出ました。

私は夫と二人で暮らしていました。もちろんうさぎも一緒です。

月のきれいな夜はうさぎと一緒に月を見ました。

月に映る影のような黒いうさぎは、ぴょんとはねては月を見ます。



夫が亡くなり、今、私は一人で暮らしています。

いいえ、ひとり暮らしじゃありません。

私はうさぎと暮らしています。

それでも時々寂しくなって、優しかった夫の姿を探すことがあります。

それぞれの季節の中に夫はいました。



芽吹の林に、夏の木陰に、秋祭りの人ごみの中に。


積もった雪を太陽が照らしてキラキラしているまぶしさの中にも、私の夫の姿がありました。

どさりと落ちた枝の雪に驚いて振り返ると、いたずらに笑う夫の顔が見えたこともありました。



私の人生はとても平凡でしたが、とても幸せでした。

「やわらかい、きれいな葉っぱをたくさんつもう。うさぎさんが、ずっとここにいてくれるようにね」

子供の言葉が思い出されます。

その時ふいにうさぎが動いてそちらを向くと、白い花が揺れていました。

むぎなでしこの花でした。

夜風にひらひらと揺れる花は、子猫のしっぽのようで、モンシロチョウのようで、春の牡丹雪のようでした。



うさぎうさぎ、何見てはねる

十五夜お月さま見て跳ねる



今夜は満月です。

うさぎは私の膝の上で眠っています。

「そろそろお月さまに帰りたいのかな?」

私はうさぎに聞きました。

だけどうさぎはしらんぷりするように、膝の上で眠っています。

私は私のうさぎを撫でながら「困ったもんだ」とつぶやきました。

だけど少し嬉しかったのです。


もう少しだけこうしていましょう。


私と、お月見をしませんか?



月のうさぎが一緒です。




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それを知ったのは偶然の偶然だったのですが・・・


事情があり、親と離され、畑の真ん中にある、小さなプレハブの物置小屋に、子猫がいる事を知りました。


お母さん猫と離れてもう一週間ちかくとのこと。

生きているのもギリギリです。


そっと戸を開けると、一瞬ゴソゴソって音はするのですが姿は見えません。

ミルクと柔らかいご飯を置いたら、舐めたあとがありました。


もしかしたら大丈夫かもしれない。




次の日、なるべく匂いの強い缶詰めを置くと、半分くらい食べてありました。

頑張れ!


動物病院の先生や、手を貸してくださったご近所さんや、みんなの思いが届いて、無事に保護することができました。

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まだまだビクビクの女の子で、すぐに毛布にもぐってしまいます。


ビクビクしてるけど鳴きません。



そらねこ会アジト(シェルター)管理人のみはるちゃんが、子猫を抱き上げながら言いました。



『だって、お母さんがここで(物置きの中で)静かに待ってなさいって言ったんだもんねー、声出しちゃいけないよって、待っててねって言ったんだもんね』


この人の言葉に私は時々泣きそうになります。



『ちび、もう鳴いていいって、お母さんがお利口だったね、って褒めてるよ』



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縁あって保護していた、4匹の子猫たち全員の里親さんが決まりました。


少しやんちゃが過ぎる、子猫らしい子猫たち。



のんびりしている子や、心配性で世話焼きな子。

みんな同じ日に生まれたはずなのに、性格がそれぞれなのが面白いです。 CA3A1341-0001-0001.jpg




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この心配性のお兄ちゃんが最後に決まりました。


ひとつ心配だったのが、この子はお尻の穴の匂いが強かった。

子猫独特の匂いなのですが、こんなに強い子は初めてでした。


兄弟の世話を一生懸命しながら、『お母ちゃん、ぼく、ここにいるよ、見つけて!』って言ってたんだと思う。



可愛い可愛いって手放しでもらってくださった里親さん。

ありがとうございました。



新しいお母ちゃんが出来たから、もう、あんまり匂いを出さなくてもいいんだよ。


まだあの子の匂いが少し残っています。



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そらねこ会のアジトは、とても不思議な空間です。

斜面にあり、西は流れの強い川に阻まれ、水音以外は聞こえて来ません。

東側は山に守られています。

裏庭は、三角形に広いくるみの林です。

この不思議な地形と不思議な管理人に守られて、アジトの猫たちはここでのんびりと、暮らしています。160229_1232~0001.jpg
運良くアジトに入ることができた方は、まずここに通されお茶が飲めます。

おしゃれなスペースです。

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駒猫(ふくもりちゃんとおれちゃん)に案内してもらいましょう。


高い天井、梁、壁、すべて猫が使えます。
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だからアジトはあまり猫がいるようにおもえません。

とても清潔で掃除が行き届いているだけではない、猫が暮らしやすいように、全て工夫されています。160229_1239~0001.jpg穴だ!
穴を降りると160229_1239~0002.jpg
管理人のみはるちゃんがいた!
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何してたのー(笑)
お客さんがお帰りです。
不思議空間アジトあなたもいつかいらしてください。
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私、みけです。


うっかりお外に出たら、迷子になってしまいました。





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とりあえず、ラッキーなことに、保護されましたが、





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もうあきた!



お家に帰りたい!!




と、みけは言ってます。
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迷い子のみけは、途方に暮れて、中学生の後をついて行きました。
どんどんついて来る。


途方に暮れた中学生は、ダンボール箱に自分のマフラーを入れ、そこをみけの即席のおうちにして、公園に置いた。。。

だけど気になって気になって、夜遅く見に行ったら、みけはそこで待っていたんだそうです。


これも奇跡だと思います。



箱から出して抱き上げて、おうちに連れて帰ってくれました。


みけちゃんをよく見たら、ごくごく最近の不妊手術の痕があり、その特徴的な手術から、ドクターもわかりました。


先生早くカルテ調べて。。



すぐにおうちもわかると思います。



しかし、さすが少年、みけが入ってたダンボールの中には、マフラー、ジャージ、靴下、ハンカチ、ありとあらゆるものがいっぱい。

その場で脱いだんだろな(笑)






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