やしの木こんにちはやしの木

今日は911

あの日、私はまだ大学生で学校へ行く途中の車の中から、飛行機がツインタワーに突っ込んだと聞いた。

セスナのような小さい飛行機の事故かな
程度に思っていて

二機目が突っ込んだと聞いて、そんなことある?と思いつつ、事の重大さを理解できずにいた


教室に着くと、みんながテレビに釘付けで
ツインタワーの映像が映し出されていた

先生が休講を告げ、生徒達に、クライアントのケアと自分のケアをする様に伝えていた

当時、私は大学内で大学生のサポートをしていた

そのサポートしていた生徒の1人と、その後連絡が取れなくなった


NY出身の彼はNYに戻っていた

どれくらい連絡が取れなかったのだろう
授業が再開されても、梨の礫
メールの返信もなく、電話にも出ない

暫くしてから
意を決して、彼の教室へ

見慣れた姿がそこにあって、私を見つけた彼は酷く動揺していた

運命とはおかしなもので、偶然?必然?
私が見に行ったその日に、戻ってきたらしい

会う約束をして
そこでいろいろな話しをしてくれた

複雑な家庭環境、薬物依存のこと、虐待のこと
友だちの死のこと

911で亡くした親戚のこと

飲酒を再び始めてしまったこと

もう大学を辞めようと思っていたこと

もう大学のある州には戻らないと思ったこと


でも
心のどこかで、私が心配していると思っていたと話してくれた


大学に戻ってきて
学生生活を続けよう
卒業しよう

と思い、戻ってきたことは、彼自身の力だ

私の存在有無ではない

その後も、私が卒業するまで、いろいろな話しをしてくれた

辛い過去の経験ばかり


彼が卒業したかはわかりませんが、911が来る度に、彼のことを思い出す。


大学を卒業して、幸せになっていて欲しいな。