映画のご紹介
「The Call」という映画です。
エマージェンシーレスポンダー(日本語でなんというのでしょう)。日本だと110番や119の電話口にでる人のこと、に関する映画です。
ファーストリスポンダーと言われる、警察官、救急救命士、医師、看護師、救急電話の受付、いのちの電話の受付、ソーシャルワーカー、セラピスト、など、最前線で緊急を要る場面に関わる人達が、セカンドトラウマと言われる2次的なトラウマを受ける場面が含まれています。911受けて必死に助けようとしたけど、助けられなかった不甲斐なさや、失望感に打ちひしがれ、これまで続けてきた仕事が思うように出来なくなってしまう。フラッシュのように、その衝撃的な場面が蘇ってしまう。
対人援助職の人たちは、コンパッション、ファティーグと言って、同情心や哀れみからくる疲労を蓄積しやすいとも言われています。援助する人のことを考え過ぎてしまったり、そこから眠れなくなってしまったり、自分のプライベートな生活にまで影響を及ぼすこともあります。
そこをどう線引きして、心の健康を保持していくのか、援助職を続けるにあたり非常に重要なところですね。セカンドトラウマやコンパッションファティーグで、仕事が続かられなくなる人をたくさんみてきました。なかなか他の人から言われて、この線引きが上手くできる人と、そもそもこの線引きをどこか間違えて理解している人もいて…。うーん、難しいのう、と思ってきました。
教育の違いもあるのでしょうか…特に学校の先生や看護師さんは、一生懸命が故、自分が苦しくなって潰れてしまう。一生懸命だからこそ、生き残って欲しいのですが…。
以前この線引きをキッチリ引いたら、まぁ他職種の人からは、嫌悪の目でみられましたねぇ(爆)。
私は自分の人生を生きていて、他の人の為には生きていないのだがと思っていました…爆。
よく例えで使うのが、飛行機のアナウンス。「先ずは自分に酸素マスクしてから、子どもにマウスしてください」
自分を救えない人、自分のメインテナンス出来ない人は、他の人は救えない。これ基本です。自分に余裕が無いと、他の人を助ける余裕なんて生まれない。だから自分の限界を知って、ここまではできる!と線引きすることは大事だと思います。
うちのオットさんも、これが苦手そう。話しを聞いていると、援助職は辞めたら?と心の中で呟くこともしばしば
まぁ家庭に影響を及ぼさなければ良いと思います。はい。
映画の感想からズレてしまいましたが、ドキドキする映画です。良かったらぜひご覧ください。

