やしの木こんにちはやしの木

 

ちょっと調べ物していたんですが、、、

 

つい近年まで、日本には、男色、衆道があったんですね。

 

男色とは、男性同士の性愛を示す言葉です。所謂近年でいうBL。開国前の日本では、普通に行われてきたことなんですね。

鎌倉時代は、より特権階級で流行していましたが、室町時代になると一般市民にも普及していました。そして、陰間茶屋という吉原のような場所があったんですね。

 

歴史を遡ると、「日本書紀」の中に、男色について記述されていたそうです。

日本の歴史と共にみていくと、日本が生まれた頃からズーーーーーっっと、男色はごくごく普通に私たちの生活の中にあり、忌み嫌われることではなかった。

つまり、BLはごくごく普通のこと、尚かつ、「たしなみ」のように捉えられていたそうです。

 

元々、女性との交流を避けなければいけない僧侶の間に広まったらしく、

女装した、高校生くらいの年齢の男子が陰間をしていたそうです。

 

この女装は、歌舞伎の女装とも関連があると言われています。

 

そんな男色に寛容な国だあった日本が、開国、明治維新とともに、男色をタブー化するようになりました。

 

そして医学会で「変態性欲」というタイトルに翻訳された本の出版に伴って、元来、変態=ものの形が変わること、という意味であった「変態」という言葉に、”通常”の性的行為に興味がない、という意味が加わったと言われています。

 

西洋では、キリスト教の影響で、LGBに関して、「Sin」=「罪」という認識から、「Crime」=犯罪になり、長いこと、精神医学界では、「病気」という認識がされてきました。

精神医学会内でも、長いこと、「自然なこと」と「病気」という対局にある考えを元にディベートされてきましたが、基本的には「病気」という認識のもと、治療が行われてきました。その治療は嫌悪療法と呼ばれ、当事者にとって、非常に辛い経験強いられると共に、自分が劣っているという考えが植え付けらられる経験をさせられていたんですね。

しかし、この治療は非効果的であるばかりか、その有害性の方が大きいと言われるようになりました。

また多くの当事者の声により、現在、精神科医療では、LGBTQ+は「病気」という認識では捉えられていません。

つまり、基本的に精神医療的な治療は必要ないと考えられています。

 

しかし、LGBTQ+であるが故に生じる、精神的な苦痛や二次的な精神的な状態:鬱、不安症、などは、もちろん精神医学で扱いましょう、となっています。

ここでいうLGBTQ+が故にというのは、スティグマや社会的迫害から生じる精神的な苦痛、生きにくさのことを含みます。

 

こうやって見ていくと、、、、

西洋思想、キリスト教、精神科医療の考えが元凶となって、長年に渡り、シティグマが生成され、強化されたことは否定できないと思います。

 

ある精神科医が、スティグマを生み出し、助長してしまった私たち精神科医療に携わる人たちが、責任を持って、当事者と共に声をあげていかなければいけません、と仰っていました。

 

その通りだと思います。