星がようやく消える頃
”ホロホロホロ”
と 鳥が鳴く
風が戯れ 葉がじゃれて
”ザワザワザワ”
と 森が鳴く
船の行き交う水面には
白波立って
海が鳴く
私は独り膝抱え
心の声で泣いてます
けれど
その声に色はなく
誰の耳にも届かない
風がさらっていったのか
時がさらっていったのか
どこかで泣いてるその声が
きっと私の声でしょう
懐かしい懐かしい
私の泣き声
母に抱かれて あやされて
赤子の私が泣いてます
母を見つめて泣いてます
声を出して泣いてます
とても元気に
とても幸せそうに
心はとても淋しがり屋
私の心も
あなたの心も
風香・・