2012年IgA腎症と診断された、看護師です。

 

元疾患や病態で治療や食事療法の内容が大きく異なる慢性腎臓病は、とてもややこしい。 

そんな腎臓病について少しでも役に立つような情報を腎臓病患者の皆さんと共有したくて、2023年「腎臓病療養指導士」の資格を取得しました。

 
自己紹介はこちらです 

 

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紅こうじの成分を含んだサプリメント摂取した後、

腎臓機能障害などの健康被害が多くの方に見られる問題について、

具体的な症状が明らかになってきたとの新聞報道があります。

 

 

この件について、(一社)日本腎臓学会が実施した調査結果(3/31現在)が

発表されています(※対象症例47例)。

 

 

 

 

いくつかポイントを挙げると、

〇主な病変:尿細管間質性腎炎、尿細管壊死、急性尿細管障害

 

【尿ができるまで】 じんラボのサイトから引用しました。

 

じんラボサイト

 

 

〇初診時の訴え:半数以上の症例で倦怠感や食思不振、尿の異常、腎機能障害
        腹部症状や体重減少を訴える患者もいる

 

〇検査データの異常:※ファルコニー症候群を疑う所見が目立つ

          低カリウム血症、低リン血症、低尿酸血症、尿糖陽性 など

      ※ファルコニー症候群とは  

       腎臓にある尿細管が傷ついて腎機能が低下し、ブドウ糖やミネラルなど

       体に必要な物質を再吸収できなくなる疾患

       先天性と後天性があり、後天性の場合には薬剤が原因のひとつに挙げられる

       原因薬剤の中止により症状改善することが多く、早期発見が重要

 

〇治療内容:透析療法-必要としたのは2症例のみ、うち1例はその後透析療法を離脱
      ステロイド治療-1/4の患者に実施

      サプリメント摂取の中止-3/4程度の患者が症状改善
      低カリウム血症に対するカリウム補充、代謝性アシドーシスに対する重曹投与など
      電解質異常に対する補正をされている症例が多い

 

 

この調査結果からもわかるように、

原因とおもわれるサプリメントを中止するだけで症状が改善されています。

たかがサプリと思って摂取し、腎臓を傷めてしまうことがあるのです。

特に腎臓に基礎疾患のある私達は、健康な腎臓を持つ方の症状よりもさらに重篤な

状態になる恐れがあるので、サプリメントなどを自分の判断で勝手に摂取することは

絶対に避けましょう。

また、いつもよりも強い倦怠感を感じるようなことがあれば、主治医に相談しましょう。

さらに、腎臓に関する自分の検査データについては、ある程度把握し、

急激な変化があれば気が付くようにしておきましょう。

 

 

 

ではでは。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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