こんにちは。
台風やゲリラ豪雨など災害の絶えない日本列島です。
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
いつもご訪問ありがとうございます。
月刊俳誌『澁柿園』は600号をもって終刊と相成りましたが、
それぞれの魂に澁柿園俳句会は息づいております。
8月20日に最後の定例句会を行い、
そのあと合同句集刊行祝賀会を兼ねた解散会を開催しました。
参集者は16人。
それぞれ澁柿園での思い出を語り合い、
美味しいお酒と食事を頂きました。
さて、今日は『澁柿園』8月号(通巻600号)の「一面鏡」をご紹介します。
「一面鏡」とは歴代の澁柿園代表が綴っているエッセイや俳論などの欄で、
毎号巻末に掲載しています。代々の代表が毎号綴って来たので、今号で
600号、 最後になります。
<俳句の辺>(37)
木田多聞天
『澁柿園』巻頭句あれこれ(21)
◇六百号・作品欄の句友の一句(多聞天抄出)
最終号ですのでこの作品欄の句は掲載されて終わりです。
それは忍び難いので、多聞天が作者を彷彿とさせる一句をと思い
抄出しましたが、果たして。
茅葺の旧家の裏の菖蒲園 静 風
太鼓橋ゆるりと越える梅雨晴間 由紀子
草刈って墓じまいなど思いをり 栄 子
打球来て一瞬蚊柱崩れけり 多聞天
牧は夏呼べばピクリと馬の耳 朋 子
カルメンに憧れし日や赤き薔薇 萩 月
ともかくも五十回忌の母の夏 とみを
柿の花六百号の句誌終刊 恵
夏霧のはれ秋田杉幾重にも 郁 子
苔の花出で湯の里に石仏 いく子
梵鐘に天女舞ひたる青葉闇 雪 江
青葉闇赤き鬼コの座す鳥居 正 子
天空を咲いて透るや合歓の花 五 葉
裕次郎の歌流れくる夏館 佳 子
新茶汲み卍最中の欲しくなる 迪 女
探幽の天井の龍青葉騒 紫 翠
袋掛梯子同士の世話噺 小 路
句碑あまたすいと現る夕立あと 玲 子
梅雨の星更地に立てばまたたきぬ 容 子(鈴之介)
雨蛙きよろんと目玉親しかり 野 菊
◇とても共鳴し、子供たちへ伝えるべきだと思った、新聞の切り抜きです。
昨年七月二十九日付「朝日新聞・編集長から」です。
『先日亡くなられた作家の森村誠一さんは、かつて「声」欄に投稿をくださっていました。
とりわけ戦争につながりかねない動きへ強く釘を刺すものでした。
最後の掲載は2015年9月13日。安保法案に反対するデモが題材でした。
こんな言葉を残しています。
「戦争を知らない人ほど戦争をしたがる」
戦後78年の夏です。戦争を知る方々の声を伝えてい
きます。投稿で戦争を語りつげる方は、80代以上とな
りました。ウクライナの状況を重ね合わせる内容も多
く、昔話ではないのです。……中略……
戦争をしないために戦争を知る。その一助になれば
幸いです。(西正之)』
◇ 奉る六百号よ雲の峰 多聞天
《立秋の弘前公園散策》
立秋の日(8月7日)、暑かったが夕方近く 弘前公園を散策した。
半月ほどで青胡桃が大きくなっていた。
本丸から西濠方面を見下ろすと切り岸でたくさんの人が作業していた。
身を乗り出さなければ気づかずに通り過ぎただろう。
お疲れ様です。
インバウンドの波は地方の街にも押し寄せている。
撮らないようにしているが、
飛び交うのは外国語がすこぶる多い。
嘗ては桜の季節が過ぎると、静かだった公園が
園内の何処を歩いても、にぎわっている。