ファンを増やす為には新参をいかに取り込むかということを
ファンを減らさない為には古参をいかに引き詰めるかということを
意識する必要がある。
さらには、どちらに偏っても何かと不便があるのでバランスをどうとるかが大事なんだろうな。

(どっちが良いとか悪いとか言いたいわけではないです)

どこにそれが現れるんだろうか・・って考えてひとつひっかかるものがあった。
枚数制限である。「お一人様1公演につき4枚まで」っていうアレ。

前提として、新参はだいたい単番、古参でも単番の人と連番で申し込む人達と、大きく3つのクラスターがあるとする。
仲間内で連番申し込みして誰かが当たれば、席の良い方を取って残りは放出。当選が取れなかった他の連番古参に行く。余ったりバラ売りすればコネクションのある単番古参へ。
新参でなかなか飛びつける人は少ないだろうし、捌く方も見知らぬ相手にリスクはとりたくないからレアケースだと思っておこう。

そういう流れでチケットが回るとして、制限枚数4枚だとどうなるのか。
「当選確率」が同じだとしても連番者で融通し合うのでチケット「入手確率」が4倍になる。
それなりのリスクはあるとしても優遇されていると見て良いのではないだろうか。

どこの現場はどう、とかあまり知らないけれど、声優界隈では雰囲気的には最初は2枚、一定数の固定ファンがつきファン同士の交流も出てきたら4枚となっているような気がする。

ジャニーズやなんとか坂みたいな圧倒的な集客力があるようなところは、掃いて捨てるほどファンがいるので倍率がえげつなく、「機会は平等な感じ」に疑惑があれば即炎上したりするので、上限2枚とか場合によっては1枚なんてこともあるようですね?

そんなわけで、
あからさまな古参優遇には、知名度やブランド力で劣るからファンが離れるのを防ぎたい
という厳しい台所事情があるような気がする。

ま、邪推なんですけどね。
だからといって自分が単番申し込みから脱却しようと思うわけでもないし。


なんでこんなことを書き始めたのかというと、

The Clearest SKY、5周年という集大成のライブやその前後の言動でみんななんとなく感じてたと思うんですけど、「ファンの後押しがあったからここまでこれた」や「仲間」といった言葉、ファンへの感謝の気持ちがあったと思うんです。

それは良いんですけど、ライブブルーレイのトレーラー映像でド頭に
「これがみんなが応援してつくってきてくれた雨宮天です」
と来た時に「マジか!」って思ったんです。
こんなに「昔からのファン向け」前面に出して良いんだろうか!?って。
勝手にビビってただけなんですけど。

でも、最近天さんを知った人が見てどう思うかはその人次第だし、何より「今」、天さんがどういう気持ちでいて、それをどう伝えたいのか、それが結実したのがThe Clearest SKYでありライブブルーレイであると考えれば、なるべくしてこの形になったとも考えられる。

 

MC等では必ず「最近知ったよって方」に対してもお話されていましたし、この集大成を見て、自分もそこに入って共に進んで行きたいと思う人が一人でも多いと良いよねと思えた。

そして、「これまで」に少し思いを馳せる時間は終わり、「これから」を始める第一歩が
Paint it, BLUEであり、Paint it, SKYなんだろうな、ってね。