今まだ4話までしか見てない。
それでお前空ドラの何が分かってんのって感じだけど、それでも語りたい。

僕は雨宮天さんのファンなので、キャスト公開された時に
見ることが確定したけれど、先に原作を読むかどうかの選択で
読まないと決めた。(読むことも結構ある)

空ドラとの出会いは本屋で
新刊コーナーに平積みされている表紙を見て
直観的に「何か面白そうなのか出てるな」と。

good!アフタヌーンで連載しているというだけで信用できるのだけど
なぜかその時には読まなかった。

結果的にはそれで良かったのだと今は勝手に思っている。
毎週、先の展開を知らない作品を楽しみに待つ感覚が心地よい。


この作品、とにかく半端ないパワーと情熱をかけて作られている。
GIGAZINEの監督インタビューを読んでいてもこだわりがすごすぎる。
とても1クールのアニメに対してやることではないと感じた。

・CGキャラの動きをモーションキャプチャーにせずに手付けで動かしている。
・「おいしそう」に見えるように研究しまくった。
・プレスコで状況説明の膨大なト書き。
・音・音響・色彩
・龍の生態定義
・CGだからこそのプラスアルファの模索

どんな場面で、そしてなぜか、詳しくはインタビューを読んで欲しい。
ダ・ヴィンチ2月号の特集も読みごたえありそう。

(ネタバレあるっぽくてそっと閉じたので詳しくは分からない)

特に印象に残ってるのは、
素人目には分からなくても料理をする人が見て
違和感で引っかかることなくストーリーに没入できるようにと
包丁の種類や角度にもこだわっていること。

この違和感を感じさせないというのは、
映像作品に限らず非常に重要なことだと思っていて
そこを分かって、きっちりこだわれる人はなかなかいないと思う。
今後期待できるアニメ監督の誕生だと思っている。


監督の吉平直弘さん。(なぜtadyが間に入っているのかは謎)
経歴としては、シドニアの騎士、BLAME!で副監督を経て
今作で初監督になるのかな。

シドニアの騎士、BLAME!で監督をしていたのが瀬下寛之さんで
亜人、GODZILLA、シドニア、BLAME!もプレスコでやってるようなので
プレスコに魅入られた人なのかもしれないし、
吉平直弘さんもその影響を受けているのだと思う。

CGアニメだからプレスコとの親和性が高いとはいえ
だからといって簡単なことではないはずで
それでもやはりプレスコで行くというのは
先の「違和感を感じさせない」ことへのこだわりなんだろう。


1クールだけのアニメに対して、そんなにこだわることができるほど
日本のアニメーションを取り巻く状況は良くないらしいね。

制作されたものに対して、適切な対価が適正に還元される。
その為の様々なチャレンジが、Netflix独占配信であったり
「+Ultra」というフジテレビの放送枠だったりするのだろう。
うまく行ったっていう事例が増えていったら良いなと思うし
不健全なやり方で資金の回収をするような歪さは減っていけばいいなと思う。


そしてやっぱり雨宮天さんである。

雨宮さんと言えば、割とエキセントリックなキャラを演じるのが映える
というのがもっぱら最近の印象。
タキタは尖ったところのない、優等生でもなければ王女でもない
普通の女の子というイメージで雨宮さんが演じるキャラとしては
珍しいタイプだと思う。

そして、そんなタキタが思った以上に生き生きとしていて
雨宮さんの技量、そしてBLAME!で一度体験済みのプレスコが
うまくハマったのかなと感じた。

講談社MOOK 声優長語り コエビトの1万字インタビューでは
声優という仕事を重ねてきたことが、自分を認めることだとか
他の人との関わり方への変化に繋がっているようで
まさに天職(天だけに)だったのかもなって思う。

今はただ、何話で出てくるのか分からないけど
タキタがピンチにおちいるシーンとやらで
プレスコで絵がないので全員の関心がただ一人雨宮さんに集まる中
どんな演技をしたのか、確かめたいという気持ち。


内容についてあまり書けなかった。
いや、そもそもあまり知らない。
12話見終わって、原作も読み終わったらまた何か書くかも。