人は人生でいったい何人の人に出会い、そのそれぞれを見分けているのでしょうか?
小学校の同級生だけでも250人、中学、高校、予備校、大学、部活、就職してからも合わせたら何人になるでしょう?
ヒトはそれぞれを主に視覚によって、それぞれを見分けているそうです。
人間の脳には、ヒトの顔を認識する領域があり、その部分で、人間の微妙な顔の違いを読み取り、それぞれのヒトを認識しているとか。
実際、その脳の部分を障害を受けると、ヒトの顔の区別がまったく着かなくなるそうです。
お札も、偽札を見分けられるように、ヒトの顔がのっていますしね。
そういえば、「あの人の顔は思い出すけど、名前がおもいだせないなー」という場面も非常によくあり、その説を裏付けているような気がします。
20世紀少年ではないですが、ヒトの顔を見てわからなかったら、「覚えてない=見分ける対象外」 ということなんでしょうか。
イヌは視覚や聴覚も使いますが、主に嗅覚を使って個体を見分けているそうです。
イヌの嗅覚は人間の1000倍~一億倍!!と言われています。
人間がイメージする臭いとは違い、イヌの嗅覚とはその物の分子構造を解読する器官といったところでしょうか。
ある研究によると、環境が同じで発する臭いが同じだとしても、一卵性双生児以外はほぼ見分けることができる !!のだそうです。
イヌが個体識別になんの臭いを使っているのかは今でも謎だそうですが、可能性として考えられているのが 「主要組織適合遺伝子(MHC)」 という免疫にかかわる遺伝子ではないか?とも言われています。(ほんまかな?)
そのイヌの中でも嗅覚が鋭い犬種といわれているのが、
「ブラッドハウンド」 です。
アメリカでは現在でも犯人や失踪した人を見つける警察犬として大活躍しているそうです。
上記の一卵性双生児を見分ける~の話も、ブラッドハウンドでの調査です。
同じく嗅覚が鋭い犬として有名なのが、
「ブラックアンドタン クーンハウンド」です。
しかし両方犬種とも日本ではあまりみかけません。
身近で嗅覚の良い犬種といえば、ブラッドハウンドと同じく嗅覚ハウンドに属する
「ビーグル」でしょうか。
ということは、人間と違いイヌは、
「あの近所のイヌの臭いは思いだすけど、顔は思いだせないなー」」
という場面が実は多いのかもしれません。