引退ブログ【#2 大木 優作】 | Sioux Warriors

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上智大学男子ラクロス部ブログ



   まずはじめに、約1年間ラクロス部から離れていた自分を温かくチームに迎えてくれた先輩方、同期、後輩達、本当にありがとうございます。1年という期間は人が変わるには十分すぎる時間だと思っています。自分がバーガー食って肥えている間に、チームのみんながどれだけ汗水垂らして練習し、多くの試合経験を積んできたかを考えると恐ろしくなります。それでも、こうして今また同じフィールドに立たせてもらっていることを心から感謝しています、ありがとう。
  
   自分がラクロスをはじめたきっかけは留学するための都合のいい部活だったからです。小学1年の時から高校まで12年間ラグビーを続けていて、大学でもラグビー部に入ることを考えていましたが、1年間の留学をしたいとコーチに話したところ、それは難しいと嫌な顔をされました。そんな中、高校で一緒にラグビーをやっていた同期である坂本に誘われ、留学経験のある先輩もいるということで入部したのがラクロス部でした。

   いわば留学をするためにはじめた様なラクロスですが、ラクロス部は自分の大学生活すべてに刺激を与えてくれました。正直に話すと、留学したばかりの頃、帰国後に復帰することを悩んでいた時期があります。生活があまりにもラクロスからかけ離れていて、日々の勉強や新しい誘惑の中でいつの間にか自分の中にあったラクロスに対する熱意が冷め切っていました。そんな時に観たのがチームが2部に昇格した一戦でした。
   そこで戦っていたのは数ヶ月前まで一緒に練習していた先輩、同期、後輩ではなく、まるで別のチームでした。実はかなり負けず嫌いな僕は、昇格した嬉しさよりも、何もできずただ留学生活を送っていた自分を恥じ、悔しい気持ちの方が圧倒的に大きかったです。
   必ず人間として一回り大きくなって帰る、そしてもう一度チームに復帰すると決めたのはこの時でした。自分が成長しているかも分からず、不安と焦りの中で多くのことを貪欲に吸収しようと常に自分を励まし続け、気がついたら帰国の日を迎えていました。ラクロス部の存在は、遠くアメリカで生活していた自分を常に刺激し続けていました。

   当たり前のことですが、大学生活は自分で何かを決め、選ぶことの連続でした。留学という道を選んだのも自分自身だし、日々の練習への取り組み方や、空いた時間の使い方もすべて自分の選択しだいでした。もちろん、選んだ先には結果が伴います。現状は過去の自分が選んだことの結果でしかなく、責任はすべて選んだ自分自身にあります。このチームの現状も、部員一人一人が選んで進んできたことの結果です。楽な道を選んだり、結果に対して言い訳をすることは簡単ですが、それを受け止めなければいけないのは自分自身です。

   この今のチームでプレーできるのもあとわずかです。今僕たちにできることは、必ず2部に残ること、そして叶わなかった1部昇格を次の世代に託し、1部の舞台で戦って行くことができるチームの下地を作ることにほかなりません。目標を掲げるのは簡単ですが、結果を出すために今自分ができる最大限のことを選び続けていきたいと思います。

   僕はこのチームが大好きです。生意気な自分をいつも気遣い、後ろ姿で引っ張ってくれた先輩方、大して見本も見せられないのに慕ってくれる後輩たち、そして、1年も離れていたのに冗談を言い合いながらも、前と変わらず接してくれる同期のみんな、今まで本当にありがとう。

   残りわずかですが、あと少しよろしくお願いします。


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