日本との時差がー12時間、真夏のアルゼンチンで(人口4600万人、首都ブエノスアイレスの人口は312万人)、アルゼンチン労働総同盟(CGT)さんが主導するゼネストが現地時間24日午後12時からが始まったらしい(深夜0時までの12時間の予定)。

 今日、そのストのニュース映像を視聴していて、あることに気づいたんです。

 それはデモ参加者のシュピレルコールの際のジェスチャーが、サッカースタジアムでのサポーターのジェスチャーとまったく同じだということに気づいたんです。

 どういうジェスチャーかというと、肘を90度くらいに曲げて、両手、両腕を前後に激しく揺するあのジェスチャーです。

 あのジェスチャーは、アルゼンチンのある特定の階層だけのものなか、それともあらゆる人種、あらゆる階層が行う、また長い歴史を持つジェスチャーなのか?とちょっと考えたのです。

 あのジェスチャーは、サッカースタジアムに集まる人間達だけではなく、おそらくペロンさんもエビータさんも必要に応じてしたでしょうし、おそらくゲバラさんも、でもピアニストのアルゲリッチさんや指揮者のバレンボイムさん、作家のボルヘスさんなどもしていたのでしょうか?またあのゼスチャーは、多くの日本人が行うジェスチャー、お辞儀のように古い歴史を持つジェスチャーなのでしょうか?今度誰かに教えていただきましょう。

 ジェスチャーのことはさておき、ゼネストで大きな事故が起こらないことを祈るばかりですが(外務省のHPでも注意喚起あり)、インフレ率が1年間で220%上昇し収入も増えない中、ミレイ政権の各種歳出削減、国営企業の民営化、実現は困難と見られている通過ペソ→USドルの移行、中央銀行の廃止などの諸政策に反対する気持ちも理解できます。

 だって、去年まで1房300円で購入できたバナナが現在は660円、10万円のスマホが22万円、300万円の自動車が660万円、5000万円のマンションが1億1千万円になったら、そりゃあね、国民の2/5人が満足に食料品が購入できないのも理解できます。

 ひょっとして、ボクがお邪魔する頃に、去年まで1泊2万円のホテルが6万円にでもなっていたら、ちょっと考えるなぁ。