あと286日だという。
大阪・関西万博。本当に間に合うのだろうか。
パビリオン工事の遅延、メタンガス爆発など不安材料ばかりの中、開催が押し迫るというのは東京五輪の図式とよく似ている。
これまで大阪万博とばかり思い込んでいたが、正式名称は日本国際博覧会だという。
これでは責任の所在があやふやだ。
もっとも、すでにやる気がないのかもしれない。1970年の大阪万博は、高度成長の最中で追いつけ追い越せの時代。人は大概前を見ていた。
行くところまで行き尽くした今となっては、見る場所がない我々だ。万博を開催するにあたって、大義名分がない、とまではいかなくとも、欠けているのは確かである。
ユーノス・ロードスター主査の平井敏彦さんは、ボンネットの1グラムにもこだわってアルミ化に苦心した。スポゥツカーを名乗るのならば軽さだけは譲れない、と見せた情熱は、定時でカードを切るのが当然になったサラリーマンとは、あまりにも熱量が違う。
通称、リバーサイドホテル。実態は川沿いに間借りした倉庫。そこで夜を明かした開発陣は、文句一つ言うどころか、むしろ笑顔だったそうな。
まさにピュア・スポゥツである。やっぱりMAZDAは偉い。