【あとがき6/8】自動販売機のロイヤルミルクティー | 林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

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作家の林瀬那です。

私が
描いた物語を載せてます。

本棚から本を手にするように
自由に読んで下さい。

よかったら
コメント欄に感想書いてくれると
すごく嬉しいです。

 
 
 

こんにちは

作家の林瀬那です

 

 

引き続き

小説「アレス〜爪のない女〜」

のあとがきです

 

今回は

小説の中の

自動販売機の

ロイヤルミルクティーのお話です

 

 

 

この後

ネタバレありなので

小説「アレス〜爪のない女〜」本編を

読んでいない方はお控え下さいませ

 

 

だいぶネタバレになるので

真実を知りなくない方は

読まない方がいいかもしれません

 

 

 

 

 

 

私は

冬にしか売ってない

自動販売機の

ホットの缶の

ロイヤルミルクティーが

好きなんです

 

 

 

 

だから私の大切な作品に

この大好きな

ロイヤルミルクティーを

入れました

 

 

 

どうせなら

主人公の草野泉のような

女性が飲むのではなく

 

意外な人

男性が飲んでいたとしたら

印象的だなと

 

 

 

 

 

 

実家に帰省中の

画家の話しを聞いていた頃

 

 

毎朝のように

自動販売機で

父が缶コーヒーを買うので

私も

好きなものを買っていいよと言われ

 

私は

ホットの

ロイヤルミルクティーを

買ってもらっていました

 

 

 

東京での忙しい日々の中

両親に甘やかされることもないので

 

田舎に帰っている間は

いい歳して

子供という権力をふんだんに使い

お父さんに買ってもらってもらうのです

子供の特権です

 

 

 

ロイヤルミルクティーの幸せ

っていいなと思い

 

ロイヤルミルクティーは

愛情の象徴として

物語に登場してもらうことにしました

 

 

 

なので

主人公の草野泉には

男性の岸田直人から

買ってもらうようにしました

 

主人公の草野泉自身が

自ら

買うことはないです

 

 

そして小説の17章で

岸田直人が

日比谷公園で

殺害された際

 

岸田さんから

草野泉に

ロイヤルミルクティーを

手渡すことができないままにしました

 

なんて残酷な

 

 

 

 

 

ちなみに

小説本編にはないですが

 

日比谷公園で

岸田直人が渡せなかった

 

転がったままの

ロイヤルミルクティーの缶は

楓さんが回収してくれ

 

その後

そのまま

岸田家のお仏壇に

おそなえしてあります

 

 

 

 

そして

岸田直人が飲みたがっていた

本格派ロイヤルミルクティーを

草野泉は

美術館の喫茶店の

メニューに提案します

 

 

ナイス提案です泉ちゃん!

さすが主人公

 

 

しょうちゃんお姉さんの夢を

叶えるごとく

岸田さんの夢も叶えます

 

 

 

これは主人公の想いと共に

作家の私からの

岸田さんへの罪滅ぼしです

 

 

岸田さん

あなたには

生きててほしかった

 

いい人は

早死にするというのは

本当なのかもしれませんね

 

 

 

 

 

さて

実家での話しに戻りますが

母の入院先の病院でも

 

私は

自動販売機で

あたたかいロイヤルミルクティーを買って

病室で飲んでいました

 

 

 

ロイヤルミルクティーは

少しだけ

他の飲み物よりも高いので

少し贅沢な気持ちになります

 

 

 

 

寒い冬に外で買う

ホットのロイヤルミルクティーは

 

東京都内にある

一流ホテルのラウンジの

ミルクティーに

匹敵すると言われています

 

いえ

私が勝手に

そう意味付けております

 

 

 

 

それぐらい

私にとって

どちらも価値のある

とても美しい時間なのです

ということです

 

 

 

 

 

ちなみに

私は

珈琲が大好きなのですが

今回は

珈琲は出てきません

 

むしろ

主人公の草野泉は飲みません

 

どうせなら

最後まで飲まないでほしくて

飲めなくなったとしてみました

 

なんて非情な

 

 

 

 

 

でも

私にとって

「珈琲」は

とても大切な存在なのには

変わりないので

 

 

犯人である

新井ゆかりに扮した

犯人の女が語る時

 

「珈琲」ではなく

「コーヒー」と言わせてます

 

 

「珈琲」って

言って欲しくなかったのよね

あの人には

 

だって犯人だもの

 

 

 

憎き犯人には

小さな抵抗で

そうしてみてます

 

なので

私の作品をよく知っている人なら

あら?と

もしかしたらなんか違和感に

気づいてくれたかもしれません

 

 

 

自分の作品の中で

「コーヒー」とは

表記しないので

 

文字ならではの

小説ならではの

私のひとりよがりな

こだわりです

 

 

 

 

今回はそんな

自動販売機の

ロイヤルミルクティーについての

お話でした

 

次回は「小説アレスのあとがき」

「長編小説への憧れ」の巻で

お逢いしましょう

 

 

 

あとがきシリーズも

もうあと2回で終了になります

 

あとがきシリーズが

終わったら

また不定期掲載のブログに

戻る予定でございます

 

 

 

最後まで読んでくれて

ありがとう

 

あなたの大切な

人生の時間を

共有できていること

心から感謝しています

 

では

またね