【あとがき5/8】爪のない女に込めた想い | 林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

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作家の林瀬那です。

私が
描いた物語を載せてます。

本棚から本を手にするように
自由に読んで下さい。

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すごく嬉しいです。

 

 
 
 

爪のない女

という言葉がでてきたのは

ある日のことでした

 

 

 

 

こんにちは

作家の林瀬那です

 

引き続き

小説「アレス〜爪のない女〜」の

あとがきで

今回は

爪のない女についてのお話しです

 

 

この後

ネタバレありなので

小説「アレス〜爪のない女〜」本編を

読んでいない方はお控え下さいませ

 

しつこいけど

このあと

だいぶネタバレになるので

真実を知りなくない方は

読まない方がいいかもしれません

 

 

 

 

 

私は

ある日突然出てきた言葉

 

「爪のない女」

 

この言葉の響きが

非常に気に入ったのです

 

 

 

爪のない女とは

何なのか?

 

爪のない女は

元はといえば

私のことです

 

 

 

2019年の夏の終わりに

私は

扉に左手の親指をかけたまま

思いきり強く閉めてしまい

 

強く扉に

指を挟んでしまいました

 

痛くて

その日は眠れなくて

 

もう折れたんじゃないかぐらい

痛かったので

 

つらくて

つらくて

痛すぎて

 

いつかこれを

小説のネタにしてやろう

ただじゃ転ばないぞ

 

と思っていた時に

 

ふと浮かんだ言葉が

「爪のない女」

でした

 

 

 

 

今は

すっかり治っており

普通の親指の爪なのですが

 

当時は

左手の親指の爪だけが

内出血で

真っ黒になってしまい

 

 

病院にも行ったのですが

爪が伸びるのを

待つしかなく

 

 

 

逢う人

逢う人から

黒い爪を心配され

 

名刺交換をすることが多い私は

初対面の人に

真っ黒な親指を見せるのが

恥ずかしく

 

絆創膏を貼って

隠して過ごしていましたが

すぐに取れてしまうので

 

 

 

駆け込み寺のごとく

爪のプロ

信頼できるネイリストの

友達のところに

駆け込んだのです

 

 

とにかく

もう爪に支障がない範囲で

 

気分も落ち込んでいたので

ジェルネイルという

ネイルをしてもらうことにしました

 

 

彼女のセンスは抜群で

黒い爪を隠すために始めたネイルですが

 

そのまま

私の楽しみになりました

 

 

 

自分で

マニュキアを塗るのは

好きなのですが

 

ネイルサロンには

一生行くことはないと思っていたんです

 

 

 

知らない人と

長時間対面して

しかも手を預けるだなんて

人見知りで

人嫌いな私としては

地獄のような時間だと

 

 

 

ところが

ネイルサロンでの時間は

 

ネイリストの友達の

鮮やかなキレのいい匠の技を

体感する貴重な時間で

 

まるで

マジックショーを

最前列で独り占めしてるかのような

ワクワクドキドキの時間でした

 

このまま

終わらないでほしい

と願う程の幸せでした

 

且つ

彼女は私の作家活動や

私の作品の理解者なので

 

なんでも話せて

この上なく

飾らない自分でいられたのです

 

 

 

 

そう

地獄だと勝手に決めていたことは

実は

私がそう決めつけていただけだと

 

 

 

 

爪を殴打して

真っ黒な爪になった時

 

私は

自分の不注意を後悔して

自分はなんて

ついてないんだろうと思ったのですが

 

 

私は

爪を殴打したおかげで

新たな幸せに出逢えたんです

 

 

 

この為に

自作自演で

わざと爪に怪我をしたのかと

過去の自分を

疑うレベルです

 

 

 

真っ黒になった爪

そのうち

爪はポロポロとれたので

 

このまま

爪が無くなるんじゃないか

なんて

不安に思う時もありましたが

 

なんか

この一連の爪に関わる私の流れ

おもしろいなぁ

と思ったのです

 

 

 

 

爪をなくして

幸せに気づけた女

 

幸せはあるのに

それに

気づけない女

 

 

 

 

女性は

ネイルにこだわったりするので

 

なんていうか

ネイルや爪

つけ爪が

 

幸せを表す象徴や

コミュニケーションのきっかけになったら

おもしろいなって

 

 

 

ですので

小説の中で

事件現場にネイルの

ジェルネイルが落ちていたり

 

犯人の女のネイルが

剥がれ落ちたり

 

しょうちゃんお姉さんが

つけ爪をつけていたり

(主人公が幼い頃に出逢った

しょうちゃんお姉さんこと松平正之助は

女装する時だけつけ爪を付け

男性の服装の時にはつけ爪を外し

当時はまだ普段は

周りの目を気にして浮かないように

男性として生きていました)

 

また

主人公の草野泉が

初対面の女性と話す時に

爪のネイルが

話しをする話題のきっかけ

だったりします

 

 

爪のネイルが

キラキラした

幸せのカケラのような存在で

所々に散りばめました

 

 

 

とにもかくにも

私が

「爪のない女」

という言葉の響きを

たいそう気に入ったから

題名につけたかった

 

 

「爪のない女」

って

口に出して言ってみてください

 

なんか

影があって

なんだろう?これ?

って思うフレーズで

何度も言葉に出して

言ってみたくなる響きです

(林瀬那超個人的見解)

 

 

 

 

今回はそんな

爪のない女に込めた想いについての

どうでもいい

お話でした

 

次回は

もう少し

まともなお話しに戻ります

すみません

 

 

次回は「小説アレスのあとがき」

「自動販売機とロイヤルミルクティー」の巻で

お逢いしましょう

 

 

 

最後まで読んでくれて

ありがとう

 

あなたの大切な

人生の時間を

共有できていること

心から感謝しています

 

では

またね