人間やじろべえが影響を受けたバラエティ番組 第1回

 火の用心、火の用心、どーも特技が人間やじろべえ(両腕で身体のバランスを支える)な10月1日生まれの天秤(人間やじろべえ)座「マッチ一本火事の元」です。『よろしくメカドック』。さて、この連載は第3日曜あたりを中心に僕が影響を受けたバラエティ番組を紹介してこうという構成になってます。

 さて当ブログでは1年掛けて連載記事を書く月刊連載も定番となってますが、何故ブログを開始して6年半も経って、今更ながら、この連載を始めようと思ったきっかけですが、正直、年が明けるまで2013年の連載を決めてなかった。只、よくよく考えればピン芸人:マッチ一本火事の元としての活動はR-1ぐらいの元芸人ぶりだし、当ブログも映画レビューや藤子不二雄関連中心になってきて、実は「お笑い」関連で書いてきたのも最近は毎週土曜に発表しているソラニンの素人の痛さ剥き出し新作即興漫才のみ。お笑いやってた俺にとって本来は只、あーだこーだ語ってるだけで立ち止まっただけの状態よりもネタ書き続けることの方が小さな一歩だと思ってるのでスランプに陥っても辞めようとは思ったことが無いんだけど、芸人としてのユーザーも大事にしたいってことで「それだったらバラエティ番組の想い出を書こう」という形に落ち着いた。

 尚、お笑いブームの頃は受け容れられずに見失っていたので、独りよがりな主観ばっかり語ってきましたが、だからこそ藤子ファンの自分は「のび太ほっとけない芸人」なので将来的には構成作家として後進を育成したいとも考えてたりします。なので極力、客観視した番組構成そのものの魅力を書きたいと思ってます。最後まで『よろしくメカドック』。



 今回は第1回ってことで自分にとって原点のボキャブラ天国です。僕がボキャブラを最初に拝見していたのは投稿制度の頃のタモリさんがMCだった番組。当時、水曜19:30に放送していた関係で80年代半ばから10年間続いた水曜19時のフジ系列の番組と言えば『ドラゴンボール』。80年生まれの自分は90年代前半が小学校高学年から中学生だった頃なので必然的に拝見していた。

 とはいえボキャブラ自体は若手芸人育成も兼ねた番組として深夜で続いたみたいですが、その当時は自分は未見です。部活に所属したいたし、弟が二人いた関係で当時は深夜番組自体が無縁だった。その自分がボキャブラと再会したのは高校2年の頃。『黄金ボキャブラ天国』だった。『るろうに剣心』が水曜から火曜日に異動して、時間帯的に「るろ剣の後にボキャブラが視聴出来た」からで或る。

 丁度、この頃から声優さんのラジオ番組の存在なども知り出すようになって、興味本位でキャブラーがパーソナリティのラジオ番組なども聞き出すようになった(主にTBSラジオでキャブラーがパーソナリティの番組が中心になっていた記憶がある)し、ボキャブラが深夜に異動後の99年には『爆笑オンエアバトル』が開始。どちらかと言えばボキャブラでは目立たなかったメンバーはオンバトでも活躍していたから、ボキャブラ以外のネタそのものも拝見したいと思ってたし、オンバトを視聴するようになった。だが、僕がボキャブラで最も影響を受けたことと言えば


>ネタを書く楽しさ


 だった。4コマがストーリーマンガの基本だとは言うが、ボキャブラも言葉遊びてきなオチが或る訳であって入門という意味では相応しかった。当時こち亀にハマっていた自分は何故か本田と両さんのコンビによるボキャブラネタのコントを趣味で書いていた。しかも何故か本田が浮気性で、どちらかと言えば両さんがツッコミのコントだったりする。


 さて、ここでボキャブラを客観視した番組構成そのものの面白さを紹介しよう。


・メジャーとチャレンジャーの入れ替え戦

 深夜に異動した続ではメジャーで「つまらない」判定されたキャブラーがチャレンジャー落ちで、チャレンジャーで「面白い」判定されたキャブラーがメジャー入りだったけど、ゴールデンの黄金や家族そろっての頃はランキング制も番組の面白さだった。メジャー4~10位の点数下位2組とチャレンジャーの点数上位2組が入れ替わるんだけど、黄金の頃はメジャーでダーツに当てられた順位のキャブラーを対戦相手にチャレンジャーの点数上位3位のキャブラーがメジャーへの挑戦権を得られた。

・チャンピオンへの座布団贈呈

 ボキャブラの座布団はチャンピオンの証でもあった。そして黄金の頃は1位になれても投稿ネタの方が点数が高かったら座布団が進呈されなかった。

・メンバーの上下関係を感じない

 この辺は吉本と真逆だね(キャブラーにも吉本所属は結構いたりしんだけどね)。全員が全員でバカやってたと思う。


 ボキャブラの出世頭といえば爆笑問題、ネプチューン、くりぃむしちゅー(当時:海砂利水魚)だけど、近年ボキャブラ芸人が再ブレイクしている人が多いだけに3組とも番組や仲間を大事にしていたことも窺えるね。特に爆笑問題に関しては雑学王あたりで頻繁にボキャブラ出身者をゲスト出演させたり、毎年恒例の『検察ちゃん』ネタ祭りでは土田さんと東MAXによるボキャブラ芸人のショートネタのコピーを毎年楽しみにしているのは僕ら兄弟だけではあるまい。しかも、お笑いブーム以前の頃の爆笑問題がMCだった『笑いがいちばん』にてブーマーが頻繁に出演した挙げ句にレギュラー化して新作コントの出演者になってたからね。そして爆笑問題でネタ書いてるのは太田さんだけど、ボキャブラでは田中さんがネタ書いてたのも有名だね。それにしてもネタ書いてない方が書いていたにも関わらず初代名人になってしまうのが凄い。