劣勢との予想に反して自民党総裁選に勝利した石破さんは「失われた30年の検証をしなければならない」と述べ総裁選への支持を求めていた。身の回りにも何となく続く変だな?でも、なんとかまわっているのだから構わないか、そんなでダラダラ続いてしまっていることが少なからずある。一旦、習慣化されると、もっとよくなれることがあっても中々やめられない。変化よりも安定を好む習性が遺伝子に組み込まれているように思えてならない。
このような一例を挙げる。僕は在宅勤務が長く続いている。そんな中、最もワクワクするのが昼食の時間だ。いつの頃からか、通常の昼食の後にカップラーメンをシメにすることが常態化してしまった。糖分、塩分の過剰摂取により成人病への道を突き進んでいる、という認識は大いにあるものの、やめられない。入浴後の牛乳のグラスを掴む小指がどうしても立ってしまうように。明日こそ止める、だから今日だけは、そんな将来への楽観によって習慣は継続される。
もう一つの例として、最近、あまり騒がれなくなった大手芸能事務所の元代表による性的暴行の問題。事務所とテレビ局のもたれ合いの関係が数十年にわたり継続されてきた結果、多くの犠牲者が餌食にされた。多額の広告収入と引き換えに。本来であれば事件を早期に公正に報道することで、そのような事務所を早期に社会から退出させることができたはずだ。その一件以来、僕はそのようなテレビ局の流すニュースに強い不信感を持つようになった。カルト宗教から脱退した元信者が抱く教団への嫌悪のように。視聴率(広告料)をとるための味付けの濃い偏向した情報に左右されたくない。
似たような話で、メーカーによる検査データの改竄の報道が後を絶たない。今更、このタイミングで不合格なんて言えない。納期はどうするんだ?コストはどうするんだ?製造部門が幅を利かせ過ぎていていて品質管理部門への圧が半端ない・・・。そんなこんなで、鉛筆を舐めることになる。適度に。女のご機嫌取りのために深夜のコンビニにスイーツを買いに走る哀れな男のように。完全な内輪の理屈で顧客への誠意は置きざりにされたままだ。
不正が増えたのではない。不正の発覚が増えているのだ
多くの第三者委員会で委員長を務めた国広正弁護士
最近、僕は日常がパターン化し多少、ウンザリしていた。何かを変えないと!と暫くの間、感じていた。そんな中、経営コンサルタントの大前研一さんが自分を変えるには次の3つを変えるほかないと述べていたことを思い出した。
- 住む場所を変える
- 付き合う人を変える
- 時間配分を変える
特に 1 について、僕は10年以上前にノマド(遊牧民)という言葉に憧れつつ起業した。働き方を何かに縛られることなく、その時々に応じた適切さで以て変えていくことは、ある程度、可能になった。だけれども場所については至極、固定的であり、定住が続いている。そんな状況を変えるべくキャンピングカーで好きな場所に移動して働き、新鮮な気分のもとで生産性を向上させることを計画している。このようなことでモンゴル民族が圧倒的な機動力によって自らを成長させたように僕も出来たら素敵だ。
変わってしまったradiohead