〈つづき〉

機械が目に接近したときには
さっき待合室で読んだ手術を受ける際の心得
に従って機械の中心の緑色のLEDから
目をそらさないように努力する。

手術中に緑色が見えなくなっても
目で探さないでという注意事項
を思い出した。実はかなり重要だ。
というのも、キョロキョロした
時の悲惨な結果はある程度予想できる。

そうこうするうちに0.06の見え方が
0.0006くらいになった。フラップが
出来上がったらしい。
左目も同様にしたあと、いよいよ
レーザービームでフラップを開いた黒目を
焼くわけだ。

すぐにレーザーかと思いきや
混み合っているようで、しばらく
手術室の外で待つことに。

半失明状態の不安な待ち時間だった。
同時に目の見えない状態を実体験
していることに気づいて、あちこちを
見ようとしてもぼんやりとした白い光
しか見えない。このままだと生活に
支障をきたすなぁと思っているうちに
自分の番がきた。

〈つづく〉