前回Official MVの始まりに
小さなハートたちが駆けていくカーペットの模様について
「これが、あの有名な映画に出てくるものだとわかるのは1000人に一人ぐらいじゃないか」
と書きました。
いやもしかしたら、SKZファンSTAYの年齢層を考えると、もしかしたら1万人に一人ぐらいかも?
実際アメリカのReaction系動画でも、20代30代のYoutubersは全く気が付かず、
それ以上の年代あるいは映像を勉強しまくった映像プロデューサーだけが
First Reaction, つまり初めてCase 143を視聴したときに
カーペットの模様が何かを見抜いていました。
それは、1980年のホラー映画、The Shiningです。
小さなハートたちが駆け抜けた廊下はここ。カメラ目線が低いのも意識している感。
Felixの目にズームから切り替わり、Hanのラップが始まるとき、
MVではドアか壁かわかりませんが、まるで誰かが斧で割ったかのような、壊れた木の間でHanが歌い、Lee knowが顔を出します。
これもシャイニングの中の有名な「Here is Johnny」の場面.
ウェンディとダニーが迷い込む巨大迷路もCase 143でたくさん使われています。
シャイニングはもう40年以上も前の作品。
昔のホラー映画がよっぽど好きじゃなければ、繋げようとは思わないのでは??
それで思い当たることふたつ。
ひとつは、Stray Kids が所属するJYP Entertainment, そのオーナーはシンガーソングライター、音楽プロデューサーのJ. Y. Park。彼は1971年生まれでShiningを映画として知っている年代。もしかしたら、彼の示唆?でもそこまで関わるかなあという疑問もあります。
そうなると、2019年に作られたDeep Sleep, これはシャイニングの小さな男の子が大人になって同じホテルを訪ねるという映画です。こういう映画って、原作も観たくなりますよね。
だからMV制作チームが、Deep Sleep繋がりでシャイニングを視聴していたのかもしれません。
(もちろんMVチームが名作である原作を熟知していた可能性も。)
いずれにしても、Reaction動画を作っているプロデューサーやディレクターでもなかなか気が付かなかったShining要素。
ところが、これにBang ChanとChangbinはすぐに気が付きました。
いろいろなCase 143の記事でも引用しましたが
SKZ自身が初めてMVを見たときのReaction動画の
開始46秒で「これ、シャイニングだよね」と話合っています。
さすが、映像作品を広く見てますね!!
Shiningの要素で、Case 143に重なることは
- 見えていることと見えていないこと⇔知っていることと知らないこと
- ホテルに閉じ込められて逃げられない⇔心という閉鎖空間で起きていて逃げられない
うーん、重なるといえはそうだけど
- シャイニングは重たい冬の身の毛がよだつ物語。
- Case 143は初恋のとまどいと葛藤、フレッシュでハッピーな物語。
やっぱりこの二つを繋げるセンスって普通思いつきません。SKZチームは天才!