実家の草むしりするついでに、娘の入学式の写真でも置いてこようかなと思って、娘に、「ママのママに娘ちゃんの入学式の写真をあげて、ついでに草むしりしてこようと思ってるんだけど、一緒に行ってみる?おばあちゃんには会えないけど、お天気いいしお庭広いから走ってたらいいよ」って言ってみました。
すると娘は、「えっ、ママのママの家?行きたい!」って興味津々。
「おばあちゃんの家って近くにあるの?」
「おばあちゃんの家行けるの?」
「おばあちゃんって会ったことないのに(娘)のこと知ってるの?」
「えっ、ママっておばあちゃんのLINE知ってるの?」
などなど、質問攻め。笑
一通り答えてから、娘に初めて私の家族のことをゆっくり話してみました。
ママには、お母さんとお父さん、お姉ちゃんとお兄ちゃんがいて、お父さんはずっと前に病気で亡くなったことなど。
「えー、ママってお姉ちゃんいるんだ!」
ってびっくりしてました。
そうだよねー、今まで話したことないもんね。
それから、子供の頃の家族写真を見せて、家族の紹介をしました。
すると、お絵かき大好きな娘ちゃんが、
「そうだ、ママの家族の絵を描いて、写真と一緒にプレゼントしよう!」
と言って、写真を見ながら、会ったことも何かしてもらったこともない私の家族の絵を描き始めました。
私が長年忌避されてるせいで娘にも会ってもらえない事実は娘を傷つけるんじゃないかとか、娘はまだまだ理解したり受け入れられる年齢じゃないとか考えて、家族のことをずっと言わないできました。
でもそれは言い訳で、ほんとは家族についてあれこれ質問攻めにされていろいろ思い出して自分が傷つきたくなかっただけなのかもしれません。
子どもは私なんかよりずっと大人で寛大で、その状況を受け入れ自分なりに納得する力があるみたいです。ほんとすごいよ娘ちゃん。
この子が理解できる範囲での話なのでそこまで詳しくは話してないけど、私はまた1つ自分の隠し事が減って、自分の秘密を知る味方が1人増えたようで、少し気持ちが楽になりました。
一応、私が絵を描かせたわけじゃなくて娘が自主的に描いたというのがわかるように、短い手紙だけ書いて、写真と絵に同封してポストに入れてきました。
母よ、私のことはもういいです。何をされてもどんな扱い受けても、ほぼ動じない自信はあるから。 でもどうか、宗教とか排斥とか無関係の子供の純粋な優しさを踏みにじることだけはしないで下さい。
そんなことを心で願いながら、母の留守中に軽く草むしりして帰ってきました。
数時間後、母からのLINE。
「〇〇ちゃんへ
お絵描き大好きなんだね。 〇〇ちゃんの明るい性格が絵にとっても良く現れていました。家族の絵 ありがとう😊
写真もたくさんありがとう。 ママと〇〇ちゃんが本当に良く似てると思って見ました。卒園式もポーズ決まってるね。1年生になってお友達みんなと仲良しで楽しそう。優しい〇〇ちゃんで人気者なんだろうなあと写真を見て思いました。今日は来てくれてありがとう😊」
よかった、ほんとによかった。
一見当たり前のことなんだけど、これまでの私には、連絡をして返事が返ってくることも当たり前じゃなかったから。
私に向けられた言葉ではないけど、私の大切な人にこんな優しい言葉をかけてもらえた。娘も嬉しそう。
私が母に伝えた心の叫び、少しは母の気持ちを動かせたのかもと思って、ちょっと泣きそうです。