言葉で学んで、いくら理解しても実践できないこと、変わらないこと、があるのは、言語獲得期以前の状態(便宜上傷と呼んどこか)が脳幹に強い影響を与えているから。

それは、いくら言葉でのセラピーをしたり、コーチングを受けたりしても
なかなか影響を与え辛いところ。

別の言い方をすれば、そこの傷の大きい人がいくら大脳皮質に影響を与えるワークをしても、脳幹には届きづらいということ。そして脳幹の情報の上に、大脳皮質の情報が描かれている、ということ。

例えば、「根拠のない自信」のある人は、その部分の傷が少なめだから。(変な表現だけど、わかりやすくするためね)

残念ながら(完璧ながら)行動によって積み上げた自信なんて、実はそれに比べるともろかったりする。

砂の城みたいなものだ。

なぜならその行動自体が、その傷から来た情動を隠すための、補償行為にだったりするから。

声を大にして言っていないときにも、私のグループワークや、個人セッションでは、言語獲得期以前の傷に働きかけて、より本当のことへと変容するワークが行われている。

だから理由がわからないけれど、涙がでたり、体から自発的な動きが現れたり、眠り続けてしまったりする。

ここの部分のワークをしている人としていない人では、オーセンティシティが違うというのが私の観察。

対人援助職の人たちも含めて、多くの成功していると言われている人、立派と思われている人たちが、ポジティブな自己、できる自己、との自己同一化を目指し、ある程度の成功、自我的な幸福を手に入れることはできても、その部分が癒されていないと、どこか自分は偽物だという気持ちから離れられないか、それを感じないために更なる補償の人生を作って行くことになる。

もちろんどんな人の人生も、どんな道も、完全で何の問題もない。

どんな人もみなそれぞれ完全無欠で完璧に美しい人生を生きている。私も含めて。

そしていつもあなたの求めるものはあなただけが知っている。

私の口出しするところではない。

ただ、このヒントが、本当に行きたい場所へと導かれることをゆるすことへの、きっかけになる人たちがいればいいと思う。