子供ばんどvsアースシェイカー(2025.10.24@恵比寿ガーデンホール) | 新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

新・迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。

不惑の40代などと言うものの、40代になってから「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な日々…。
あれから幾年過ぎ、日々の一喜一憂を好き勝手にほざいてる次第です。

一昨日、ひょんなことから恵比寿のザ・ガーデン・ホールへ出かける事に。

ある意味、時空を超えたVSライブが行われた。

それは「子供ばんど」45周年アニバーサリー企画でアースシェイカーと一緒にライブを行うというもの。

両者とも1980年代にデビューし、ハードロック~ロックンロールという感じの音楽をプレイしていたバンド。

子供ばんどのリーダーでありVo.のうじきつよし氏は、クイズの司会~回答者、サッカー番組やニュース番組の進行役、またあの五社英雄監督作品のレギュラー俳優、他ドラマにも多数出演しており、ミュージシャンというよりマルチタレントとしての認識の人も多いか?

 

今回はデビュー45周年記念として、当時よく一緒にライブやフェスで一緒になったアースシェイカーに声をかけ「時を越え激突!キミはあの日を覚えているかい?祝おかげさまで45周年スペシャル 子供ばんどVSEarthshaker」と言う長いタイトルの公演を開催。

自分は実は両者とも生で観た事がなく、自分自身も時を超えて両者の共演を観れた。

先攻は、アースシェイカー

1曲目から場内総立ち!

老齢期にあるメンバーながら皆シェイプアップした身体で当時と変わりない!

特にVo.のマーシーは60代なのにセクシー!!

若い頃のスティーブン・タイラー(エアロスミス)を彷彿させる。

G.のシャラも速弾きやリフの弾き方がかっこいい。

実は、プロデビューする前に京都で活動していた頃に、子供ばんどに声をかけられ、関西のライブハウスで共演していた仲らしい。

なので、子供ばんどが先輩ながらも旧知の友達関係でもあるようだ。

途中、「COME ON」を演奏中に、金髪ロン毛かつらに、ロンドンブーツ姿の人物がいきなり乱入!

実は、うじきつよしだった。(笑)

もうサービス精神たっぷり。

その後も勢いのまま、ラストの「EARTHSHAKER」まで走り切った。

 

休憩後、後攻の子供ばんどの番だ。

「踊ろじゃないか」が流れると再び場内総立ち!

こちらは、みないいオッサンで、「子供」とはかけ離れた風貌。(笑)

今はベースの湯川トーベン氏が抜け、キーボードにDr.Kyon(exボ・ガンボス)が加入し5人編成なのだが、この日はキーボードが無い。

どうやらKyon氏が療養中で、この日は代わってコーラス/ヴォーカルでメスカリン・ドライヴ~ソウル・フラワー・ユニオンで活躍したうつみようこが参加!

アースシェイカーよりもロックンロール寄りな作品が多い中、アコギを持って歌ったバラード「さよならBOY」が沁みた。

両バンドがデビューした当時、日本の音楽シーンはヘビー・メタル・ミュージックが全盛期で、44マグナム、バウワウ、ラウドネス、等のバンド人気が高く、全国でメタル系バンドを集めてのイベントライブやフェスが有り、そこにアースシェイカーと子供ばんどもよく参加していたとの事。

ただ、子供ばんどは当時でもどう見てもヘビメタでは無いし、ギターの谷平氏など「メタルと一緒にやるのはどうなんだ?」と言ってたそうだが、リーダーのうじき氏が「うるせー!出してもらえるんだったら演るぞ!」とシレっと出続けたそうな。

そして、アースシェイカーも見た目はヘビーメタルに通ずる感じではあったが、もうちょっとポップな部分も持ったハードロックを目指していたらしく、よく現場で2組してちょっと浮いていた仲間同士でもあったらしい。(笑)

で、公演タイトルに「キミはあの日を覚えているかい?」と付けておきながら、両メンバーも誰も最後に共演したのを覚えておらず。(苦笑)

アースシェイカーのスタッフが1982年5月に京都シルクホールでの共演が最後だと調べてくれたとの事。

子供ばんどのステージもロックな勢いで「ROCK'N ROLL NEVER DIE」~「STOP ROCK’N ROLL」と続けて熱演のうちに終了。

「この後、一緒にやるんで」といいステージから捌けた。

 

ステージ・セッティングが終ると子供ばんどが登場。

前述のように「この後やる」と言ったもんだから、誰もアンコールをせず、じっと出てくるのを待っていたら「こんな静かなアンコール初めてだよ!」とうじき氏苦笑。

そして、アースシェイカーのメンバーを一人一人思い出を語りながら呼び込む。

アースシェイカーは全員、今回の子供ばんどの記念Tシャツを着て登場!

そして、うじき氏が敬愛するリック・デリンジャーの「ロックンロール・フーチー・クー」を共演。

そしてアンコール2曲目は子供ばんどの代名詞にもなった「サマータイム・ブルース」も2組で熱演!

エディ・コクラン・ファンの自分としては、これを最後にやってくれたのは嬉しかった!

もっとも、子供ばんどは、後にカバーしたザ・フーのバージョンで演奏しているけどね。

そして最後の最後、ステージ上のメンバーを撮影してくれ!とリクエスト。

その後、客席をバックに記念撮影。

 

いやぁ、うじき氏と谷平氏は68歳ですが、楽しそうにロックしていて、少年のようでした。

そして、再来年は「〝古希”の子供ばんど(笑!)」ライブをやると発表。

まだまだ、ロックし続ける老齢の子供たちでした!

 

次回は、やはり45周年イヤーの神戸チキンジョージで11月30日に行われます。

 

せっかくなので、オープニングを飾ったアースシェイカーのナンバー「MORE」と、最後の最後の「サマータイム・ブルース」を子供ばんどで。

※1分ほどインプロビゼーションがあってから演奏が始まります。

 

あ、うじきつよし、さすがにもうギターアンプを付けたヘルメットは被りませんでした。(笑)