何色の花を咲かせるかは自分自身で決めなさい。 | 代々木八幡 美容室 スプラッシュ 小林誠のブログ

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あれは7年くらい前の事だろうか。

当時スタッフの募集もしていないのに、いきなりの電話の後、スプラッシュを訪ねて来た美容学校生がいた。

まだあどけなさの残る顔をしたショートカットのボーイッシュな女の子だった。



面接する私に向かって・・・


「毎日の通学でスプラッシュの前を通っていて、ずっとこのお店で働きたいと思っていました。」


と言った。

こちらが何か質問しても愛想笑いばかりで、こちらが求める答えは返ってこなかった。




今となっては会話の内容は忘れてしまったけど、


「君はとっても良い目をしているね。きっと今に売れっ子の美容師になるよ。」

面接中に時折見せる意志のある目を見て、私は2、3度、その女の子に言った事だけは覚えている。






それから数年たったある日、私はこう言った。

「定休日ならマンツーマンでカットの練習を見てあげられるけど、休みの日に店に来てオレと二人でカットの練習をする?」

「やりたいです!」



普段からあまり口数が多い子ではなかったけど、スタイリストになりたいという彼女の強い気持ちを私は感じていた。



「じゃあ、オレが持っている全ての美容技術と、美容師としての精神を全て伝授する。しっかり精進しなさいよ。そして、いつか必ず大きな花を咲かせよう。その時に何色の花を咲かせるかは自分自身で決めなさい。」


私はそう伝えた。







素晴らしきこの世界-スプラッシュ tomone
それから毎週の定休日の午前中に、二人っきりでカットの練習を始めた。

そして、私の出した課題をいつも朝一番にサロンに来て、一人っきりで自主トレする。

それまで誰もしなかった朝練を一人だけで続けた。

その頃から、私はこの子を「弟子」と呼ぶようになった。



一年間、みっちり個人レッスンして、スタイリストデビューした時に、私は新品のシザーケースをプレゼントした。

ヌメ革のシザーケースが飴色になって良い感じになった頃に、きっと売れっ子になるよ。



デビューしても、なかなか売れない日々が続いた。

カットなどのテクニックだけでなく精神面も鍛え直す為に、私は毎晩のように話しをして、良い面と悪い面を客観視させた。

心が折れそうな時に何度も泣いた。

毎日泣いた。

ポロポロと涙を流しながらも、とても良い目をしていた。



その子は泣きながらも、いつも私の側にいた。












素晴らしきこの世界-スプラッシュ tomone
数年すると、見違えるように輝きはじめたその子は、サロンネームを「tomone(ともね)」と名乗るようになった。


アシスタントの頃は愛想笑いしかできなかったのに、しっかり自分の意見を言って自分の気持ちを素直に出す意思の強い女性になった。











素晴らしきこの世界-スプラッシュ tomone
アシスタントの子達にも慕われて、今では私の右腕としてサロンの教育担当として頑張っている。

あの時、私が伝授した技を今では下の子達に忠実に教えている。



時には、私が長年担当しているお客様の仕上げを担当したり、私がサロンに居ない時に私の代わりにお客様を担当してくれたり。

なかなか活躍してるなぁー。



そういえば『Flowers(フラワーズ)』
もtomoneと二人ではじめて、この春で5年目になった。









素晴らしきこの世界-スプラッシュ tomone
愛弟子tomoneは「一店舗任せてもらえるようになりたいです。店長になりたいです。」と飴色のシザーケースを抱えて真正面から私に向かって言う。



よぉーし、わかった。

また一緒にイチから始めるか。





そうだ。

一言だけ言っておく。

何色の花を咲かせるかは自分自身で決めなさい。

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