「はじめまして愛しています」、タイトルからして地雷感が漂い、かつ、 遊川和彦脚本ということで、かなり気構えていたが、最終回で遊川らしい爆裂(後述)があったほかはストーリーに破綻はなく、良作に仕上がったと思う。特別養子縁組制度がテーマだが、普通養子縁組制度自体が十分に理解されていると言えない中、連ドラとしては視聴者の敷居が高く数字的には10%を僅かに割る結果となった。普通養子縁組では実父母との関係は切れないが、特別養子縁組では戸籍上も養親の子となり、実親との親子関係が切れる。そのため、厳しい審査がある、という前提条件が頭に入っていないと、ドラマに入り込みにくいという問題があった。
夫婦役の尾野真千子・江口洋介や、児相の余貴美子、子役の横山歩ほか、演技面では隙のないキャスティングだった。坂井真紀は(結婚出産後露出が減ったのもあって)ちょっと加齢感があるなあ、とか、逆に浅茅陽子は有料老人ホームに入っている設定にしては若すぎるなど、細かい突っ込みはさておくとして。速水もこみちと岡本玲の恋人関係、尾野と藤竜也の親子関係などのサブストーリーが、本題の重さから機能しなかったこと。後者は、尾野が特別養子縁組をしようとした理由が親子の確執にある点は、もう少し描き込んでもいいかと思われた。
一方、遊川は相変わらず現場に頻繁に顔を出しているようで、脚本家としてはどうなのよ?と思うところはある。歩くんのインタビューは何気に面白い。尾野さんと家を建てる約束?遊川さんのようにミッキーマウスの物真似??にわとりの役???、、、ブログ主も特別養子縁組の申請をしたくなって来た(笑)。
http://thetv.jp/news_detail/86227/
ただ、ここで総評で書いたとおり、皆が芸達者過ぎて重たい話が更に重くなったのが、連ドラの難しさになってしまう。毎回、どこかで箸休めというか息抜きできるシーンがあると良かったのだが、遊川脚本にそれを求めるのは難しい気もする。「せいせい」の「エアギター」こそ、このドラマに求められている(可能性はゼロではない(^_^;))。ブログ主は、実祖母役にしては若い富田靖子と実母役の志田未来から、14歳の母の後日談かと妄想したり、富田の静かな壊れぶりから鈴木先生の足子先生役を思い出したりと、独自に息抜きをさせていただいた。
最終回の衝撃の事実。速水がピアノの調律師を目指す・・・ではなくて(これも十分に唐突だが)、志田は父親からの性的虐待で妊娠・出産した、という。。。この、志田のイキナリの激白と一(ひかり)を尾野夫妻に預けるという選択。これでいいのか!?志田ちゃん可愛いので許す。遊川脚本は話を広げすぎて終盤に掛けて破綻するシナリオが多い。「純と愛」で主役の一人風間俊介が昏睡状態のままで終了したり、「○○妻」では柴咲コウが死亡するオチなど。今回も何とか特別養子縁組を成功させる結末にするために、無理矢理な結末にしてしまったのだろう。
でも、ラストで余が歩くんから「あいしています」と書いた手紙を貰って、「これはわたしの勲章だ」と言うシーンはとても良かった。ほっこりした。
記念に足跡残して行かれませんか?
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