いや~、9月なのに暑いですね~。なんてつい最近まで言っていたはずなのに、今日はずいぶんと涼しくなって、長袖を着ている人が増えてきましたね。
まぁ、私は無類の暑がりなので、まだまだ、Tシャツ1枚でフラフラしてますが・・・。
突然ですが、ワンちゃんや猫ちゃんが人間の4倍の速度で老化していくことはご存知ですか?
私達人間と比べて、ワンちゃんや猫ちゃんの寿命は大体4分の1程度です。
そこから単純に計算すると、私達の1年間はワンちゃんや猫ちゃんに換算すると4年分に相当するのです。
では、本題です。
皆様のおうちのワンちゃんや猫ちゃん、健康診断されてますか?
健康診断、どれくらいの頻度でされてます?
健康診断を一度もしたことが無いワンちゃんや猫ちゃんは要注意です。
健康に長生きするための秘訣は、病気の早期発見、早期治療です。
ワンちゃんや猫ちゃんは、痛みや辛さに強く出来ているため、本当に調子が悪くなるまで症状を出さないことが多いです。
「昨日から元気がないみたいなんです。」と、来院された時には末期の肝不全や腎不全だったり、かなり進行してしまった悪性の腫瘍だったりすることが実際によくあります。
多くの病気は早期に発見すれば、完治できることや進行を遅らせることができます。
そのため、健康診断を行って病気の早期発見をすることは、とても重要なことなんです。
また、健康診断の結果は、体調を崩した時に健康時の状態と比較するための基準となるデータになります。
例えば、生まれつき肝臓の数値が高いワンちゃんがいるとします。
そのワンちゃんが体調を崩して、血液検査をしたところ、肝臓と腎臓の数値が高いという結果が出ました。
もし、そのワンちゃんが定期的に健康診断を行っていて、肝臓の数値が高いということを担当獣医師が把握していれば、体調不良の原因は腎臓が原因ではないかとすぐに判断することが出来ます。
しかし、今まで一度も血液検査をしてなかった場合、体調不良の原因が肝臓なのか腎臓なのかすぐに判断がつかない事態になってしまう恐れがあります。
このように、普段の健康な時の体の記録を取っておくことは、病気になってしまった時の備えにもなるのです。
次に、健康診断の頻度です。
冒頭に書きました、ワンちゃんや猫ちゃんの老化するスピードを考えていくと解りやすいです。
例えば、人間の働き盛りのお父さんやお母さんは会社などで年に1回健康診断をされていると思います。
人間が年に1回健康診断する感覚で、ワンちゃんや猫ちゃんの健康診断を行おうとすると、3か月に1回の健康診断が必要になります。
3か月に1回血液検査やレントゲンを撮ってとなると、さすがにちょっと多いのでは?という気持ちになりますよね?
もし私が、自分のワンちゃんや猫ちゃんに針を刺すような健康診断をすると考えても、ちょっと多いな~と思います。(個人としては痛い思いをさせるのは嫌いなので)
そこで、当院では以下のような健康診断方法を勧めています。
1.少なくとも2,3か月に1回は聴診や触診、便検査、尿検査などの簡単な健康診断
2.半年に1回の血液検査、レントゲン検査などの一般的な健康診断
3.年に1回の血液検査、レントゲン検査、心電図検査、エコー検査などの精密な健康診断
これくらいの頻度で健康診断をしてもらえれば、多くの病気は早期に発見できるかと思います。
ちなみに、当院では毎月簡単な健康診断をしていく検診パックも用意していますので、毎月お散歩がてら健康診断を受けているワンちゃんもたくさんいます。
毎月、病院に来ていると、病院に慣れてワンちゃんにとって病院自体が怖いところではなくなり、ストレスの少ない治療が出来ることも大きなメリットになっています。
4月から5月にかけて、フィラリア症の予防薬を処方する際にフィラリアの血液検査をしたワンちゃんも多いかと思います。
その際に、一緒に健康診断の血液検査をしたワンちゃんも多いのではないでしょうか?
そろそろ、最後の血液検査から半年経つ頃です。
涼しくなって、外に出てお散歩するのが辛くないシーズンになりました。
お時間があるときにでも、かかりつけの動物病院で健康診断を受けてみてはいかがでしょうか?
健康診断には予約が必要な場合もありますので、かかりつけの病院に問い合わせてみてください。
当院でも、お得な健康診断パックをご用意しておりますので、是非お問い合わせください。
