私が有田焼絵付師になるまで

 

 

●絵付けを始めたきっかけ

私は、小さい頃から上手ではないけれど「絵を描くこと」が好き、そして「観ること」も好き、、。
そんな子でした。

1994年に建設会社に入社して経理部に配属されハードな日々の中、「癒される休日の過ごし方」としてビスクアートに出会いました。


●ビスクアートに「癒される」日々

ビスクアートは、好きな時間を予約して器を買ったら、後は時間単位で自由に書くことができる良い教室でした。年に2回ほどボストンからデザイナーが来日した際の「特別レッスン」を受けるのが楽しみでしたね。

ちょうど10年習った頃に、教室のイベントのお手伝いをすることがありました。その時に「教えることの楽しさ」を覚え、オーナーからも「あなたは先生業に向いていますね」と言われたことが今の活動につながっています。

その後、ビスクのお教室がなくなってしまい、いったん絵付けから遠ざかりました。ちょうどその頃出産をします。子育て中、「ストレスの調整」を求めている時にポーセラーツに出会いました。




●可能性が広がった「ポーセラーツ」との出会い

ポーセラーツはビスクアートと違って「金彩銀彩が出来ること」「子どもが描いた絵を再現できる」など楽しかったので、すぐにインストラクターを取得しました。そして、教室を始めてかれこれ12年になります。

ポーセラーツインストラクターの資格を取った頃に、「やっぱり筆で絵を描きたい!」という欲求が出て来ました。そして有田焼に出会うことになります。




●圧倒的な歴史を持つ「有田焼の世界」

有田焼は完全に「手描き」、「金彩銀彩もできて」「食器としてのレベルの高さ」にすっかり魅了されました。ひたすら勉強の日々が続きました。
有田焼は「下絵付けの染付」と「上絵付けの色絵」どちらも製作工程にあること、「伝統が400年」と半端ない価値があります。

インストラクターになった後も自分の作品も描いて、その中で「自分なりに消化して来たこと」をもっとたくさんの人に知って体験してもらい、有田焼の素晴らしさを伝えたい、という思いが今の活動の原動力となっています。


●有田焼絵付けの魅力

有田焼絵付には、現代アートではなく古典紋様や日本紋様をベースに、今の時代に合うように「アレンジする楽しさ」があります。あと「有田の器」に「有田の絵の具」を使用することで「本物の有田」を知ってもらいたいと思っています。




●コンプレックスと強み

私は美大を出ているわけではないので、自分の感性と基本に忠実な技法の鍛錬して伝えるむずかしさを痛感しています。
ですが、逆に、手前味噌にはなりますが、美大出ではない、つまり、縛りがなくて自分が良いと思った感覚を、どんどん伝統工芸の有田焼に取り入れていける柔軟さを持っていることが「私の強み」なのではないかなと思っています。