二日間、オールジャパンバレエユニオンの審査員を務めました。

初日の審査員の先生方。

下村由理恵先生が私の膝の上に!
今年一年、ご利益があること間違いなし(笑)

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二日間は福田一雄先生がいらしていたので、バレエ音楽オタクの私からしたら、今日は絶好のチャンス!

貴重なお話をたくさん聴けました!

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そして本日、私は児童B(小2-小4)の総評をさせていただいたのですが、本当に私は話をテキパキと、手短に出来ず、申し訳ありませんでした。

色々支離滅裂なことをたくさん述べていたので、ここで整理して書きたいと思います。

*トウシューズについて

これは昨今「9-10歳はトウシューズを履かないほうが…」という海外の審査員の先生方が述べられておりましたので、指導者の先生方は悩まれたことと思います。バレエシューズにすべきか、トウシューズにすべきか…

もちろん海外の国立バレエ学校でしたら、トウシューズは11歳から。しかし、それは毎日学校できちんとしたカリキュラムのある選ばれた子たちならともかく、日本のように趣味の延長ですと、海外のカリキュラムに沿った場合、トウシューズを履かないまま、バレエを辞めてしまうケースも。

そして身体能力、身体の繋ぎの良さ、頭の良さ、勤勉さ、が兼ね備わっていれば、8歳くらいからトウシューズは履けたりします。しかもそのまま留学して就職出来るパターンも。ですから一概に

「トウシューズを履くべきでない」

とは言えません。日本のお習い事バレエ事情と、海外の国立バレエ学校とは違いますから。

しかし、バレエ団の主役級のヴァリエーションを、7歳から11歳が踊ること、ましてトウシューズで踊れること自体が奇跡に近い。ですからトウシューズはまだ無理かな?と、指導者の先生が判断した場合、バレエシューズでのエントリーは正しい選択だと、私は評価したいです。

*時代で変わる基準

男の子は昔でしたら「引く手あまた」でしたから、コンクールにエントリーするだけで上位入賞できました。しかし今は違います。

女の子同様、難しい回転技、跳躍技…の前に守るべきルールはたくさんあります。脚を開く、ポジションを守る、コーディネーションなどなど。

どちらかと言えば、昔は

「失敗しなければ良い」
「アピールをする」
「アクセントをはっきり」

それがここ10年くらいで変わってきたと思います。

「失敗…よりも、失敗したとしても、役柄のままで表現できる精神力、挽回する基礎力があるか」

「過度なアピールは一切必要ない。むしろ子供たちのポテンシャルがアピールによって見えなくなるから、むしろマイナス」

「必要以上にアクセントをつけたら、むしろ不自然。落ちつきのないバタバタした踊り方はコンクールならともかく、プロのバレエ団では要求されることはない」

走り方ひとつにしても、火がついたように「バタバタバタバタ〜〜」と走る必要、ないと思いますし、別に時間に追われる役柄を演じているわけでもないし(笑)

必要以上の顔のアピールも然り。顔のアピールよりも全身から滲み出てくる内面が見たい。

そして、何よりも「将来性」です。

「数年後の、あの子は、きっと伸びる!」

と思わせるためには、周りの大人たちが

「完成させるのではなく、成長させる」

ことが大事だ、と私も教わりました。

昔の常識は、今の非常識、だったりします。ですから数十年前に「よかれ」と思われていたヴァリエーションの振付、役の解釈、音の取り方、衣裳、メイク、は見直す必要が出てきています。

私もこの数年間の間に、数十年前に生徒たちに指導していた振付は二度と指導しなくなりました。その時は「それがベスト」今は、悪い言い方をすれば「オールドファッション」それにはすがりません!

19世紀に作られた作品にも関わらず(笑)おかしな感じがしますが、時代によって振付の指導方針を変えていくことは大事だと思いました。

もちろん私の採点基準も大きく変わりました。海外の先生たちと同じ観点で審査するようになりました。そうでなければ国内では認められても、海外に行きたい、となった場合、留学も就職も出来なくなります。

伝統を軽んじるわけではない。しかし保守的なままでは成長しないですから。

これからも、とにかく最新情報だけは素早くゲットして、皆様のお役に立てるようにしたいです。

コンクール運営の先生方、スタッフの皆様方、ありがとうございました!

左右木健一