皆さんもよくご存じの「マルちゃん焼そば」

私は(自分で言うのも変ですが)これを作るのが得意です。お金取れるくらい(笑)


「お金取れるくらい」は冗談ではなく、この焼そばでお金を頂いていました。

「高校くらいは卒業しろ!」と親に言われて、嫌々ユニバーサルバレエから帰国して高校生活を過ごさなくてはいけなかった頃…

「バイトもして、バレエのお金くらい自分で稼げ」

と言われて、喫茶店でバイトをしていた時代に覚えたメニューでした。素人の調理師免許もない高校生の作った焼そばを、昼休みに食べに来る会社員の方々…いま考えたら恐ろしいですよね(笑)ちなみにその喫茶店はもう無いみたいです。

サイフォンでコーヒーを淹れるだけではなく、その間に焼そば、ピラフ、カレーライス、パフェ、サンドイッチ、トーストなど、全てをそこで学び、野菜やパンの仕入れの電話など、ありとあらゆる事をやりました。


そのバイト時代にコンクールもエントリーしましたが、高校生活に加えてバレエ協会の舞台、チケットノルマがあるのでバイトしなくてはいけなかったですし、コンクールの衣裳や音源の手配も自分、付き添いの先生も無し…

そんな私とは対象的に、他の男の子たちは学校にも行かなくてよい環境、バイトもなし、コンクールの全ては付き添い教師の先生が常に楽屋にも袖にもいるようなのを横目でみては

「なんでこんなに境遇が違うのか…」

となりました。

しかしそれは高校卒業してから

「あの時のことが役に立った!」

と思うのです。

まず喫茶店に数名のバイト要員ではなく、たった1人でお客様を対応しなくてはいけなかった時もあったので(もちろん容赦なく焼そばもオーダー入り、レジ打ちも…)

「いかに効率よく、相手を待たせないか」

を学んでいたり、自分で食べるご飯をすぐに作れるスキル、そして見知らぬ誰かに電話をかけて交渉すること等…

全て海外で一人暮らしする上で役に立ったのです。

いつでもどこでも何かを決断するのは1人でした。

ですから、1人でもヴァルナ国際バレエコンクールに参加しましたし(他の日本人の方にはビックリされましたが…25歳にもなって付き添いなんてあり得ないでしょ?みたいな感覚でした)


よく海外留学を目指す子の親御さんから相談されますが

「まずは今、お母さんがやっていること全てを留学前に身につけさせてください!」

とアドバイスしています。

お母さんの作ったご飯、お母さんが洗濯、お母さんがマッサージ、お母さんが裁縫、お母さんがお金の管理、お母さんがスケジュール調整…

留学したらお母さんが移住しない限り一緒に住めないですし、寮にお母さんは住めないです(笑)

日本にいた頃は順調でも、留学したら困難ばかりの子供たちの場合、やはり日本で親御さんや先生が面倒をみていたのが突然「自分1人」になってしまい食生活も乱れていく話を数多く聞きます。

そうならないように、子供の頃からスーパーに買い物に一緒にいき、一緒に値段を見て金銭感覚を養い、一緒に料理して…と言う機会を作ってください、とアドバイスしています。

海外移住したら「バレエだけ」では済まないからです。

そんなわけで「マルちゃん焼そば」には思い出があります(笑)

今だからわかること…それは

「10代の経験に無駄はない」と言うことです!

左右木健一