先日の記事でも書きましたが「Happy Dancing」とはいかなくなるのが、コンクールだったりします。

いや、バレエという世界にいるならば、毎日が「Happy」でいられない場合もあります。むしろ、辛いことがいっぱいあります。

コンクールの辛さ、イコール

「予選通過しなかった」
「受賞しなかった」

と思われがちですが、実はこんなことはバレエ団に入れば毎日あります。

「踊るはずの役をはずされた」
「1st castだったのに、2nd castに格下げされた」
「自分だけ役に選ばれなかった」
「パートナーが怪我をしたために、自分のカップルがはずされた」

などなどなどなど……(笑)

コンクールなんて、その期間が終われば別に「さようなら」ですが、バレエ団なんて毎日がコンクールのような「選ばれた」「外された」の日々。

そのたびに仲良かった仲間とギクシャクした関係になったり、自分だけ仲間はずれになったり…

しかし、そんなことは大人になり、社会に出たらバレエと関係ない仕事に就けば、毎日あることですよね。

子供たちのコンクールという場は、ある意味「社会勉強」だと思っています。

「今回受賞したのだから、次回だって」

みたいに思うのは

「今回主役を踊るんだから、次回だって」

と、大きな勘違いをするのと同じ。

バレエ団のバレリーナたちが何十年と君臨するわけではなくて、世代交代は必ずあります。ですから椅子を譲らなくてはいけない日が誰でもあるわけです。70歳にもなってプリマの座を務める方はほとんどいないですし、バレエ団の芸術監督ですら、入れ替わります。

「今回予選通過しなかったから、次回だって」

みたいに思うのは

「今回役に選ばれなかったから、どうせ」

と勝手に思うのと同じ。

もしかしたら、違う振付家がバレエ団に来たら抜擢されるかも知れない。自分をピックアップしてくれる人が現れるか現れないかわかりませんが、その前に諦めてその場を立ち去ってしまったら?

自分のチャンスを生かすも殺すも、自分次第です。

そして…


例えば、この写真の彼…わかりますか?グランプリを受賞して、コンクール会場を沸かせた彼ですら、現在どこで踊っているか知っている人は少ないんです。

そう…いくら「国際コンクールで受賞!」と時が経てば、世間の注目は違うところに行くんです。

ですから…何度も何度も書きますよ!

「コンクールは一過性のもの」
「コンクールだけで、自分の価値を決めないで」

これだけは決して忘れないでください!

自分の価値を一過性のコンクールだけに求めるのはやめて、うまくコンクールを「利用する」ようにしましょう!

左右木健一