コンクールという場に限らず、プロのダンサーになれたとしても、毎日が「Happy Dancing」というわけにいかない時もあるか、と思います。

特に望んでいた結果と違う結果のあとは…

コンクールの場合…

子供たちは

「こんなに頑張ってきたのに」となり

親御さんは

「学業を犠牲にしてまで、バレエに時間とお金をかけたのに」となり

教師は

「自分の指導法が間違っていたのか」となり

みんながみんな happy どころか、ものすごく辛くなります。誰かひとりだけ、ではなく、全員辛い。

楽しいバレエのはずなのに。

美しいバレエのはずなのに。

……さて、ここからが「人間性」が問われます。

その結果を真摯に受け止め、前進するか。

もしくは人のせい、環境のせいにして、逆ギレするか。

子供たちは

「頑張っている、つもり、だけで先生の注意を守らず、好き勝手に踊っていたのでは?」と考えなおしたり

親御さんは

「バレエが好きな娘(息子)を応援しているだけだったのに、いつの間にかコンクールでお手柄を立てる娘(息子)にだけしか認められなくて、過剰な期待しかしていなかったのか」と思考を変えてみたり

教師は

「昭和時代の指導法からアップデートされていなかったのではないか」と反省したり

それが「出来る」か「出来ないか」

良い結果は、誰でも喜びますし、有頂天にもなります。

しかし、その良い結果が出たとしても、冷静に判断出来るか、出来ないか…

世間一般には

「ただのバレエコンクール」

かも知れませんが、実はうごめく人間の良い感情、悪い感情、他人を褒め称えるだけの余裕、嫉妬や妬み恨みの渦に巻き込まれるか…

その狭間のなか(大げさかも知れませんが)神様から人間性を試されている気がするんです。

本当のバレエとは何か?

何がゴールなのか?

何が最終的に大事なのか?


その価値観は人それぞれだと思いますが、少なくともコンクールやバレエで「人間性」が汚れてしまわないようにすることは、非常に大事。

ずっと舞台の上でスポットライトを浴びることはなく、いつかは舞台から去る日が来る。

その時に

バレエ抜きでも

コンクールの賞歴抜きでも

「この人とは友達でいたい」

と思える人間に(コンクールやバレエを通じて)育てることが大事だと思います。

左右木健一