<Q>

おはようございます!初めてメッセージを送ります。

アメブロ、インスタを通じて左右木先生にいつもいつも温かいパワーとバレエ愛を頂いております!!先生のおかげで、happy dancingであることが全てであり、心身共に健康的にバレエを続ける事を目標に出来ました。

このように思える様になったのは左右木先生のおかげなんです!ありがとうございます。
心より、お礼申し上げます。

私には小学4年生の娘がおります。コンクールには2年前から挑戦させて頂き、普段の生活では学ぶ事のない、素晴らしい!!経験をすることが出来ました。

そこで学んだ事は、結果に一喜一憂せずに、それまでの過程が大切である。結果に自信を持たず、その過程においての 自分自身に自信を持つこと。
自分と向き合い、自分を知ること。でした。

(中略)

左右木先生へ質問です。
レッスン量   についてです。

規模の大小関わらずコンクールを目指すのであればレッスン量も自然と多くなってくるかと思います。運動学習という観点から見れば繰り返し正しく行う。あくまでも   正しく!ですが、回数が多いにこしたことが無い様に感じてしまいます。

特に多いお子さんでは週10レッスン程
反対に少ないお子さんでは週3レッスン程。

この違いは
月で言うと9クラスと40クラス
年間では108クラスと480クラス
かなりの差があります。

(中略)

左右木先生はご自身のスタジオ生徒さんや多くの外部生をご覧になられていて、

“コンクール、舞台に挑戦する場合の生徒さんが練習を行う場合の レッスン量” レッスンが無い場合のお稽古場での“自習”    いかがお考えでしょうか。

また先生の生徒さんはどのようにされていますか?

<A>

私のスクールでは「自習」と言っても、決まりきった内容を復習するための自習となっています。時間制限もあります。

決まったバーレッスン以外は禁止。コンクールで踊るヴァリエーションや、発表会で踊る作品の練習以外は一切させていません。

本来でしたら、スタジオはバレエを楽しむために開放したかったのですが、その昔、自習と称して、ただ単にスタジオで遊んでいただけの生徒がいたので(本当は嫌なのですが)割と厳しいルールを設定しました。

海外のスクールでは「自習禁止」のところもあります。確かに朝から晩までクラスが毎日あるので、日曜日まで「自習」は必要ない。あくまで「休息日」なわけです。

しかし、日本の場合は国立バレエ学校ではないですから、毎日レッスンのないお教室の場合は「自習」が重要だったり、その昔は「自習で上手になる」みたいな自習神話もあったりしました。

学校を休むわけにはいかない。だから夜のレッスン後に日付が変わるまでレッスンさせるスタジオが多かったですが、現在は価値観も変わり、そのようなスタジオは少なくなっていると聞きます。

うちのスクールも21:00にはレッスンは必ず終わり、ストレッチをしたりして遅くても22:00までには帰宅させるようになりました。そして、週1回は踊らない日を作るように伝えています。

長時間練習することが、悪いわけでもないです。

悪いのは「間違った自習」を何時間もやることです。

日本人特有の

「忙しい自慢」
「寝てない自慢」
「休まない自慢」

海外だと、自慢にはならない。休む時は休もうよ!って話です。

私がザルツブルクで踊っていた頃は2ヶ月の有給休暇がありました。私以外の団員たちはみんなチュニジアだ、ギリシャだ、とバカンス三昧。日本に帰国して真面目にレッスンしてるのなんて、私くらいでした。

そして本格的に帰国した時には、すっかり日本人特有の

「休むのは罪!」

みたいな中に順応しなくてはいけなかったので、私自身もですが、生徒も休ませなかったです。いま考えれば、愚かな話です。私は日本の社会に順応することを、もう辞めました(笑)身体壊したくないので!

「スローダウン」についてはこちらの記事を参考にしてください。

がむしゃらに毎日毎日休まずに練習したところで、将来が約束されるような世界ではない。

努力なんかちっともしなくても、コンクールで受賞した子も、たくさん知ってます。

その一方で毎日毎日休まずに真面目に努力している子が全く報われなかったり…

一番大事なのは「心身ともに健康であること」です。

そして、そのペースは人それぞれですが、これだけは確実に言えます。

「レッスン回数が多いのは、自慢にも何もならない」

本気でレッスンを受けたら、1クラスだけでも果てしなく筋肉痛ですし、適当に流しながら身体を動かしていれば、1日4クラスくらい受けられるでしょう。そして、それは全く自慢になりません。

密度の濃い週3回。惰性の週7回。

どちらが良いか…もうお分かりですね?

ちなみに私がヴァルナ国際バレエコンクールにエントリーしたときは…2週間何にも練習しないでヴァルナに挑みました(笑)


バレエ団のスタジオが改装工事で、使えなかったので、狭いアパートの部屋で身体動かしていただけ。でも、なんだかそのままコンクールに出たら賞状いただけた、という、まるで漫画のような展開。

怠けろ!って意味ではないですからね(笑)

レッスン回数にこだわるのではなく、頭を使って練習する「要領の良さ」

これをぜひコンクールにも役立てて欲しいです!

左右木健一